1931年にドイツで創設されたWinterhilfswerk(ヴィンタァヒルフヴェルク)慈善団体が、おそらく1930年代の終わり頃に出版したほとんどデッドストックのロートカピヒェン・ミニチュア・メルヒェンヘフトです。ヴィンタァヒルフヴェルクはドイツ国民の冬の救済機構という慈善団体のようです。こちらは大変レアな紙製のRotkappchen(ロートカピヒェン/赤ずきんちゃん)の楽しいお話とイラストがデザインされたMiniatur Marchenheft(ミニチュア・メルヒェンヘフト/小さなおとぎ話の小冊子)のビルダーブーフ(絵本)で、表紙を入れて全部で20ページあります。表紙にはAlte deutsche Volksmarchen(古いドイツ語の民話) Heft 2(小冊子2) Rotkappchenのタイトルと文字と森の家に住んでいる病気のおばあさんにクーヘン(ケーキ)と葡萄酒を届けにいく途中の道で親切そうな悪いオオカミに出会ったロートカピヒェンのイラストがデザインされています。また、ページをめくるとEs war einmal eine kleine susse Dirn, die hatte jedermann lieb, der sie nur ansah - am allerliebsten ihre Grossmutter. Sie schenkte dem Kind ein Kappchen von rotem Samt, und danach hiess es nur : das Rotkappchen. Eines Tages schickte es die Mutter mit Kuchen und Wein zur Grossmutter, die wohnte draussen im Wald. Dort begegnete dem Rotkappchender Wolf.(昔々、ある所に見た人の誰もが可愛いと思える小さな女の子がいました。彼女のおばあさんは女の子にベルベットの赤い頭巾をあげました。それから彼女は赤ずきんちゃんと呼ばれました。ある日、お母さんはクーヘンと葡萄酒を森に住んでいるおばあさんに届けるように言いました。赤ずきんちゃんはそこでオオカミに出会いました・・・)と始まりますが、中ページにはHildegard Mossel(ヒルデガード・モッセル)が描いたイラストが7枚ありオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、裏表紙にはAlte deutsche Volksmarchen Heft 1 Bis 10, アドラー(鷲)のマークとDornroschen(眠れる森の美女) Hansel und Gretel(ヘンゼルとグレーテル) Aschenputtel(シンデレラ)などの他のシリーズの小冊子の表示とWinterhilfswerk des deutsche Volks(ドイツ国民のヴィンタァヒルフヴェルク)の表示があります。ロートカピヒェンのお話は、今から320年も前にシャルル・ペローが作りましたが、1812年頃にドイツ人のグリム兄弟がキンダー(チャイルド)達のために可愛くリメイクして有名になったようです。80年以上も前にドイツで出版された大変レアな小さな可愛い貴重なロートカピヒェン・ミニチュア・メルヒェンヘフトです。