ドイツのニュルンベルクの町にあるSchwager & Steinlein)(シュヴェーガー&スタインライン出版社が、おそらく1950年代に出版したロートカピヒェン・ビルダーブーフです。こちらはとてもレアな未就学児用に出版された表紙も中ページも厚紙で作られたRotkappchen(ロートカピヒェン/赤ずきんちゃん)の楽しいお話とイラストがデザインされたビルダーブーフ(絵本)で、表紙を入れて8ページあります。また、未就学児用のビルダーブーフですが、この時代はまだ安全のために角が丸く作られてはいません。ゲルブ(イエロー)色の表紙にはRotkappchenのタイトルとS&S - 661 - 0490の表示と森の家に住んでいる病気のおばあさんにクーヘン(ケーキ)と葡萄酒を届けにいく途中の道で遠くの森の木陰から悪いオオカミが見ているとも知らないで楽しそうにお花を摘んでいるロートカピヒェンのイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ロートカピヒェンの傍で野ウサギが見ているのも可愛いですね。お話はDie Mutter ruft: “Mein Tochterlein, nimm den Kuchen und den Wein, lauf zu der Grossmutter geschwind und achte auf den Weg, mein Kind!” Das M嚇chen, Rotk角pchen genannt, war auch dem Wolf nicht unbekannt.(「私の娘よ、ケーキとワインを持って直ぐにおばあさんの家に行ってね。気をつけるのよ」とお母さんが言いました。赤ずきんちゃんと呼ばれている女の子は、まだオオカミのことを良く知りませんでした・・・)と始まりますが、ヴラウ(ブルー)のクライト(ワンピース)にローザ(ピンク)のシュルツェ(エプロン)を付けた当時のモダンかお母さんの姿が素敵ですね。ロートカピヒェンのお話は、今から320年も前にシャルル・ペローが作りましたが1812年頃にドイツ人のグリム兄弟がキンダー(チャイルド)達のために可愛くリメイクして有名になったようです。ビルダーブーフを見ているだけで当時のドイツのキンダー達がママーに読んでもらっている姿が想像できそうな可愛いロートカピヒェン・ビルダーブーフです。