フランスで1911年にMarcel Pintel(マルセル・パンテール)が創設したPintel(パンテール)社が、おそらく1930年代に製造したたぬいぐるみのブラン&ベージュレーヌ・パンテールテディウルスです。Teddy Ours(テディウルス/テディベア)は、1902年にアメリカのルーズベルト大統領が熊狩りで傷を負ったウルス(ベア)を逃がしてやったことが評判になったことで、ニューヨークの玩具店がドイツから輸入したウルスのぬいぐるみにルーズベルト大統領の愛称のTeddy(テディ)の名前を付けて売り出したのがテディウルスの始まりのようですが、世界で最初にウルスのぬいぐるみを製作したのはドイツのシュタイフ社のようです。こちらは超激レアなルージュ(レッド)のリュバン(リボン)を首に結んだブラン(ブラウン)とベージュのおそらくレーヌ(ウール)で作られた小さなテディウルスで、つぶらなブランフォンセ(ダークブラウン)と淡いベージュのガラスの目とルージュの糸で刺繍されたお鼻の下のお口で優しく微笑んでいるような表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、耳の内側がベージュのレーヌの生地で作られているのも可愛いですね。また、前脚と後脚がジョイントされているのでいろんなポーズが付けれますが、体の中は全て硬いザクザクとした木毛が詰められていてとても作りがいいようです。また、布地のタグはありませんがタグは1950年代頃から付けられるようになりこの時代のテディウルスは厚紙製のタグが付けられていたようです。フランスのテディウルスはJPM(ジ・ペ・エム)社のように耳の外側と内側が対照的な色合で作られているものが多いですが、こちらもブランとベージュの耳とルージュのお鼻とお口の色合いがフランスらしくてとてもオシャレですね。また、JPM社のテディウルスに大変よく似ていますが、パンテール社の小さなテディウルスは大変珍しくてやはり超激レアですね。フランスで歴史のあるパンテール社の大変可愛い貴重な一品です。

ガラスの目にキズはほとんどなくとてもきれいです。レーヌに多少の抜けがありますがとてもきれいです。お鼻とお口の刺繍に切れはなくきれいです。後脚のジョイントが少し緩めですが壊れはありません。リュバンはおそらくオリジナルで多少の傷みがありますが切れはなくきれいです。その他、多少の汚れなどありますがほつれや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。