スイスのジュネーヴに近い国境沿いのDivonne-les-Bains(ディボンヌ・レ・バン)の町で1925年からテディウルス(テディベア)を製造しているFadap(フェダップ)社が、おそらく1940年代の終わり頃に製造したぬいぐるみフェダップ・ジョーヌオール&イヴォワールレーヌ・ベベテディウルスです。フェダップ社の正式な社名は(Fabrication Artistique d’Animaux en Peluche/アーティスティックなぬいぐるみの製造)のようです。また、フェダップ社のテディウルスの特徴は鼻が上がっていて鼻の下に縦に縫い目があることのようです。フランスではテディウルスはドイツから輸入していたようですが、1914年に第一次世界大戦が勃発すると輸入ができなくなり1919年頃からフランスのPintel(パンテール)社が初めてテディウルスの製造を始めたようです。こちらは超レアなエクリュ(生成り)のアラベスク模様のリュバン(リボン)を首に結んだジョーヌオール(イエローゴールド)とイヴォワール(アイボリー)のレーヌ(ウール)で作られたベベ(ベビー)のテディウルスで、つぶらなブラン(ブラウン)と琥珀色のアンファン(チャイルド)達に安全なプラスチックの目とイヴォワールの鼻スジの先のノワール(ブラック)の糸で刺繍されたお鼻の下のお口でママン(マミー)ウルスを見つめながら優しく微笑んでいるような表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、耳の内側がイヴォワールのレーヌの生地で作られているのも可愛いですね。また、胴体と前脚と後脚が針金でジョイントされているのでいろんなポーズが楽しめます。また、体の中は木毛が詰められているので押すとザクザクとした硬い感触があります。また、布地のタグはありませんがタグは1950年代頃から付けられるようになりこの時代のぬいぐるみには厚紙製のタグが首に付けられていたようです。フランスのテディウルスはフェダップ社とパンテール社が歴史があり大変有名ですが、さすがにフランスの製品はオシャレな雰囲気があって素敵ですね。フランスから遥々やって来たジョーヌオールとイヴォワールのベベのテディウルスですが、この子が傍にいるだけで気持ちが優しく癒されてしまいそうな超レアな大変可愛い一品です。

レーヌに色焼けや色褪せが少なくとてもきれいです。プラスチックの目にキズはほとんどなく欠けやヒビもなくとてもきれいです。向かって左側の鼻スジに少し汚れがあります。お鼻とお口の刺繍に多少の傷みがありますが切れはなくとてもきれいです。リュバンは後から付けられたもので汚れはほとんどなく破れもなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。