ボルドーの町で1872年にJean Honore(ジャン・オノレ)と息子のEugene(ユージーン)が創設したBiscuits Olibet(ビスキュイ・オリヴェ)社が、おそらく1920年代に製造したビスキュイ(ビスケット)が入っていたトール(ティン)製のアンジュ&ロゼローズ・ヴェールフォンセビスキュイトールボワットです。ビスキュイ・オリヴェ社はフランスパンを製造する伝統的なパン屋でしたが、その後、英国のビスキュイの製造技術を学びビスキュイの製造を始めたようですが、会社はパリにもあったようです。こちらは大変レアなヒンジでフタが開け閉めできるアールヌーヴォーの曲線的なフォルムで作られた四角いビスキュイボワットで、ヴェールフォンセ(ダークグリーン)のフタには雲の上でロゼ(ピンク)のローズの花束とロゼのリュバン(リボン)を持っている三人のアンジュ(天使)達のイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ヴェールフォンセのフタと本体にはオール(ゴールド)のリュバンとローズのお花のクローヌ・ドゥ・フルール(リース)やギルロンド(ガーランド/花飾り)もデザインされていてとても素敵ですね。また、オールの底面にはノワール(ブラック)でBiscuits Olibet Parisと書かれています。フランスのトールボワットは装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵ですね。アンティーク雑貨の小物の収納にとても便利ですが、アンジュ達の可愛い表情に気持ちが優しく癒されてしまいそうな百年近くも前に製作されたアンジュ&ロゼローズ・ヴェールフォンセビスキュイトです。

イラストの発色が良くとてもきれいです。その他、多少の塗装の剥がれやキズや凹みや汚れがありますがサビはほとんどなくとても状態が良くきれいで、Good Condition です。