フランスでおそらく1960年代にファーム(婦人)用のシャポー(帽子)を入れるために製作された厚紙製のロゼローズ・ファームシャポーボワットです。こちらは大変レアなおそらく貴婦人達がかぶるシャポーを入れるために作られた楕円形のボワット(ボックス)で、ローズロゼ(ローズピンク)のリュバン(リボン)が付いた厚紙製の淡いソモンロゼ(サーモンピンク)地のフタと本体にはロゼ(ピンク)のローズのお花がデザインされていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。パリでは1320年代頃から既にシャプリエ(帽子屋)がありフートゥル(フェルト)などで紳士用のシャポーを作っていたようです。また、この当時の女性達は頭に生地で作られたボネ(ボンネット)をかぶっていたようですが、19 世紀頃からは婦人用のシャポーは爆発的に普及しシャポーはモード(ファッション)の一部となったようです。パリの貴婦人達はローブ(ドレス)を注文するときにはローブににあったシャポーも注文したようです。また、ココ・シャネルは、オートクチュールに入る前は帽子職人だったようです。こんなにオシャレなローズのお花のシャポーボワットですが、中に入れる高価なシャポーはもっと素敵だったのでしょうね。このままシャポーボワットとして使うのもオシャレですが、ビスキュイプーペ(ビスクドール)などを中に入れて飾っても素敵ですね。シャポーボワットを見ているだけでパリのアパルトマンで暮らしたくなってしまいそうなとても美しい一品です。

ソモンロゼが色褪せて淡いポープル(パーブル)色になっていますが、本体の上部と底面は色褪せが少なくとてもきれいです。ロゼのローズのお花に色褪せがありますがとてもきれいです。フタの裏側と本体の中は汚れがほとんどなく大変きれいです。ローズロゼのリュバンに色褪せはほとんどなく大変きれいです。その他、僅かな傷みや汚れなどありますが剥がれや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。