ドイツでおそらく1940年代の終わり頃に製造されたぬいぐるみのローザヴォレ・フラッシェンベアです。テディベアは、1902年にルーズベルト大統領がベアハンティングで傷を負ったベアを逃がしてやったことが評判になったことで、ニューヨークの玩具店がドイツから輸入したベアのぬいぐるみにルーズベルト大統領の愛称のTeddy(テディ)の名前を付けて売り出したのがテディベアの始まりのようですが、世界で最初にベアのぬいぐるみを製造したのはドイツのシュタイフ社のようです。こちらは超レアなローザ(ピンク)のヴォレ(ウール)で作られた小さなベービ(ベビー)のテディベアのフォルムのおそらく哺乳瓶を入れるためのFlaschenhalter(フラッシェンハルター/ボトルホルダー)で、顔は鼻スジの長いドイツのトラディショナルなテディベアの顔立ちでつぶらなドンケルブラウン(ダークブラウン)と琥珀色のベービ達に安全なプラスチックの目とシュヴァルツ(ブラック)の糸で刺繍されたお鼻の下のお口で優しく微笑んでいるような表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、頭の中にはおそらく木毛が詰められているので押すとザクザクした硬い感触がありますが、しっかりとしたヴィンテージテディベアの本格的な作りなのがいいですね。前脚を横に大きく広げた胴体のお腹の部分には哺乳瓶を出し入れするために縦にドイツで1930年に創設されたDepe(デペ)社のメタル製のライスフェアシュルース(ファスナー)が付けられています。また、本体を製造した会社についての詳しいことは良く分かりませんが、ライスフェアシュルースにはプラスチック製のタグが付けられていて表面にはドンケルヴラウ(ダークブルー)にゴルト(ゴールド)の文字でDer Flaschenbar(デア・フラッシェンベア)と書かれたエチケット(ラベル)が貼られていますが、フラッシェンベアはボトルベアの意味でクマのボトルホルダーのことです。また、In - Und Auslands - Patente(国内および海外の特許)の表示もあります。また、ゴルトの裏面には表面と同じ表示がエンボスでデザインされています。当時はベービ用の哺乳瓶を入れるために使われていましたが、小さなお化粧道具や筆記用具などを入れるのに使っても可愛くて楽しいですね。フラッシェンベアを見ているだけで優しい気持ちにさせられてしまいそうな大変可愛い一品です。

ローザのヴォレに多少の抜けがありますがとてもきれいです。プラスチックの目に多少の擦れキズがありますが欠けやヒビはなくとてもきれいです。鼻と口の刺繍に多少の傷みがありますが切れはなくとてもきれいです。ライスフェアシュルースにサビはなくスムーズに開け閉めできます。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。