フランスでおそらく1890年代に製造されたポルスレーヌ(磁器)製のアンジェロ・ポルスレーヌベニティエです。こちらは大変レアなシュヴーブロン(ブロンドヘア)にオール(ゴールド)の縁取りがあるブルークレール(ペールブルー)のローブ(ドレス)を着た壁掛け用のAngelot(アンジェロ/若い天使)のBenitier(ベニティエ/聖水盤)で、黒い瞳とルージュ(レッド)の小さなお口で優しく微笑んで背中の淡いブルークレールの羽を開いて聖水入れを両手で抱えている姿が神聖で可愛くてとてもいい感じです。また、背面の上部には壁のクロシェ(フック)に掛けるための穴があり下部には4101の製造番号のエンボスがあります。教会の聖堂の出入り口には、聖水が入ったアンジェロのベニティエが壁に掛けられていて入堂するときや出るときに指を聖水に浸して十字をきることで神の祝福を呼び求めることができるようです。また、アンジュ(天使)は神が人間と土地を守るために地上に降した神の使者のようですが、神のお告げの善を勧めて悪を退けるように人間の心を導く役目を担っているようです。また、アンジュは天では悪魔と戦っているようです。また、アンジェロの左の羽の先端が少し欠けていますが、勇敢に悪魔と戦ったのかも知れませんね。当時のフランスの聖堂で使われていたアンジェロのベニティエはお部屋に飾るととても素敵ですが、傍にあるだけで色々な危険から守ってくれそうです。聖水入れに小さなお花を入れて壁に飾るととても素敵なアンジェロ・ポルスレーヌベニティエです。

彩色の発色が良く大変きれいです。写真のように左の羽の先端に縦15ミリ横10ミリ位の浅い欠けがあります。その他、多少の彩色の剥がれや汚れなどありますが欠けやヒビはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。