ドイツでおそらく1890年代にビスキュイ(ビスク/磁器)製のジョリフィーユテット2アンサンブルです。Chine Tete Poupee(シーヌ・テット・プーペ/チャイナヘッドドール)はおそらく1830年代から1940年代頃までにドイツなどの国で製作されたプーペ(人形)で、ヨーロッパのブルジョアのマドモアゼルやマダム達の間で大変人気の高かったプーペのようです。こちらは超レアなシーヌ・テット・プーペ用のジョリフィーユ(可愛い少女)のテット(頭部)の2個アンサンブル(セット)で、ブロン(ブロンド)とブルネットのシュヴー(ヘア)のフィーユ(少女)達はどちらも彩色されたつぶらなノワール(ブラック)の瞳と淡いルージュの口元で優しく微笑んだ表情がエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、製造会社についての詳しいことは良く分かりませんが、ブロンのフィーユの背中にはGermanyのエンボスがあり細部まで丁寧に作られたとても凝った作りのテットなのでしっかりとした工房で製作されたようです。こちらのテットを使って手作りでシーヌ・テット・プーペを作ったりしても楽しいですが、このまま飾っても素敵な ジョリフィーユテット2アンサンブルです。

コンディション ブルネットのシュヴーに多少の彩色の剥がれがあります。写真のようにブルネットの肩の部分に小さな凹みが一箇所ありますが、表面が滑らかなので欠けではなく製造時のものです。その他、多少の傷みや彩色の剥がれや汚れなどありますが欠けやヒビはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。