ベルギーでおそらく1930年代にブランシュ(ホワイト)のリュバン(リボン)と木綿のドンテル(レース)編みで作られたスーヴニールブルージュブロデル&バテンドンテルナプロンです。Dentelle(ドンテル/レース)はヨーロッパでは16世紀の初頭にイタリアの修道院で収入を得るために編まれたのが始まりのようです。その後、ヴェネチアやフランドル地方(ベルギーとオランダとフランスにまたがる地域)で広まったようです。フランスではノルマンディー地方のアランソンの町で1650年代頃から制作されたアランソンレースが有名なようです。1平方センチメートル作るのに7時間という気の遠くなるような手間をかけて編まれているようですが、マリー・アントワネットも愛用していたようで現在はユネスコの無形文化財に登録されています。また、バテンドンテルはフランクフルトから北へ100kmほど行ったBattenberg(バッテンベルク)の町が発祥のようですが、バテンドンテルは手編みのリュバン(リボン)や市販のリュバンを型紙に沿って模様を作りながらリュバン同士や隙間を縫い付けながらドンテル編みでつなげていく手法のようです。こちらは大変レアな16世紀頃からボビヌ(ボビン)ドンテルの産地として有名なべルギーのブルージュの町のスーヴニール(お土産)用に販売されたリュバンとドンテル編みで作られた丸いフォルムのナプロン(ドイリー)で、本体の中央のチュールドンテルにはボビヌドンテル編みをしている女性の姿がブロデルされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、その下にはSouvenir Brugge(スーヴニールブルージュ)の文字もブロデル(刺繍)されています。また、本体の周囲はリュバンが円を描きながらリューシュ(フリル)のように付けられているのも素敵です。ナプロンとして使うとお部屋がとても華やかな雰囲気になりそうですが、工夫次第で色々と楽しくオシャレに使えそうなスーヴニールブルージュブロデル&バテンドンテルナプロンです。

僅かな傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。