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■br-a01364 Simplex Simplex Sarreguemines サンプレックス・サルグミンヌ・テリーヌポトゥリポ
リヨンから北へ100kmほど行ったロワール県のLe Creusot(ル・クルーゾ)の町にあるSimplex(サンプレックス)が、おそらく1920年代に製造したSarreguemines(サルグミンヌ)のポトゥリ(陶器)製のサンプレックス・サルグミンヌ・テリーヌポトゥポです。1790年にNicolas Henri Jacobi(ニコラス・アンリ・ヤコビ)と兄弟達がフランスとドイツの国境近くのSarreguemines(サルグミンヌ)町で陶器製造工場を建てて陶器の製造を始めたのがサルグミンヌ陶器の始まりのようですが、フランス革命が起こるとヤコビは事業を投げ出したようです。しかし、ドイツのバイエルン出身のPaul Utzschneider(パウル・ウッツシュナイダー)が1800年に陶器工場を買い戻してサルグミンヌ陶器の製造を続けたようです。また、ナポレオン1世などの一流の顧客に支えられてサルグミンヌの陶器は瞬く間にフランスで有名になったようです。ところが、1870年にサルグミンヌの町が戦争でフランス領からドイツ領となり陶器の輸出に莫大な関税が掛かるようになったので、陶器工場は1879年に古くから陶器製造が盛んだったブルゴーニュ地方のリヨンから北西に100kmほど行ったDigoin(ディゴアン)の町とパリから東へ150kmほど行ったVitry le Francois(ヴィトリー・ル・フランソワ)の町に移転してサルグミンヌ陶器の製造を続けていたようです。こちらは超レアなおそらく中世のヨーロッパで料理の保存技術として発展してきたTerrine(テリーヌ)を作るためのイヴォワールブランシュ(アイボリーホワイト)のポ(ポット)で、ずっしりと重い丸い本体の上部にはおそらく布や油紙を紐で結んでフタをするための窪みがあります。また、ファシル(シンプル)なデザインなのにフランスらしいとてもオシャレな雰囲気が可愛くてとてもいい感じです。また、底面にはTerrine(テリーヌ) Brevetee S. G. D. G.(特許取得済み) Simplex (サンプレックス) France(フランス) Modele Depose(意匠登録) Sarreguemines(サルグミンヌ) 1467の表示があります。まだまだ十分に使えそうですが、工夫次第で小物入れなど色々とオシャレに使えそうなサンプレックス・サルグミンヌ・テリーヌポトゥリポです。
イヴォワールブランシュの発色が良くてとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますが欠けやヒビはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。
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