フランスのリヨンにあるVolumetrix(ボリュメティクス)出版社が、おそらく1950年代に製造したほとんどデッドストックの厚紙製のル・プティシャペロンルージュ&ルー・クロモです。こちらは超レアなLe Petit Chaperon Rouge(ル・プティシャペロンルージュ/赤ずきんちゃん)のクロモ(スクラップ)で、本体の表面にはシュヴーブロン(ブロンドヘア)にルージュ(レッド)のシャペロン(頭巾)をかぶってジョーヌ(イエロー)とブルーのローブ(ドレス)を着て森の家に住んでいる病気のおばあさんにガレット(焼き菓子)とブール(バター)が入ったパニエ(バスケット)を届けに来たル・プティシャペロンルージュですが、おばあさんの変わりように驚いている姿がデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、裏面にはLe Petit Chaperon Rougeの表題とUn jour, il y a de cela tres longtemps, une maman chargea sa charmante petite fille de porter a sa grand-mere, qui etait malade, une galette et un petit pot de beurre. Le Petit Chaperon Rouge - tel etait son nom - partit gaiement, son panier au bras, penetra dans le bois et y rencontra compere le loup, qui, adroitement, lui fit dire ou elle allait et ou habitait sa Mere-Grand.(昔々のある日、お母さんは可愛い小さな娘に病気のおばあさんにガレット(焼き菓子)とブール(バター)の入った小さな壷を届けにいくように言いました。ル・プティシャペロンルージュ(赤ずきんちゃん)は、パニエ(バスケット)を腕に抱えて元気に出かけて森に入るとルー(オオカミ)に出会いました。ルーは、彼女がどこに行きおばあさんがどこに住んでいるのかを巧みに聞き出しました)と始まるお話が書かれているのも可愛いですね。また、ボリュメティクス出版社のロゴマークとLyon(リヨン)の表示もあります。シャペロンルージュのお話はフランス人のCharles Perrault(シャルル・ペロー)が1697年に出版した「ペロー童話集」の中にありますが、1812年頃にドイツ人のグリム兄弟がアンファン(子供)達のために可愛くリメイクして有名になったようです。フランスのクロモは1890年代から1930年代頃に製作されたものが多いですが、1950年代のものは大変珍しくてやはり超レアですね。見ているだけでシャペロンルージュのメルヘンの世界に引きずり込まれてしまいそうな大変可愛い一品です。

イラストの色褪せがほとんどなく発色が良く大変きれいです。その他、傷みや汚れはほとんどなく折れや破れもなくほとんどデッドストックで大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。