パリから南西に200kmほど行ったBlois(ブロワ)の町で1848年にVictor-Auguste Poulain(ヴィクター・オーギュスト・プーラン)が創設したChocolat Poulain(ショコラ・プーラン)社が、おそらく1890年代に広告宣伝用に制作した厚紙製のル・プティシャペロンルージュ&ルー・クロモ5アンサンブルです。ショコラ・プーラン社はフランスで最も歴史のあるショコラ(チョコレート)会社の一つです。こちらは超激レアなLe Petit Chaperon Rouge(ル・プティシャペロンルージュ/赤ずきんちゃん)の楽しいお話の場面のクロモ(トレーディングカード)の5枚のアンサンブル(セット)で、裏面の下部にはLe Petit Chaperon Rouge No.I、No.II、No.III、No.IV、No.Vの表示があります。また、上部と左側がイラストに沿って型抜きされたNo. Iのクロモの表面にはアールヌーヴォーのアラベスク模様の飾り罫でデザインされたChocolat PoulainのロゴとLe Petit Chaperon Rougeの文字が書かれています。また、左上にはロゼ(ピンク)のローズのお花がデザインされているのも素敵です。また、No.IIとNo.Vにはミュゲ(スズラン)のお花、No.IIIにはパンセ(パンジー)のお花、No.IVにはローズのお花がデザインされています。また、イラストは全て特色インクを使った高価な石版印刷で刷られているのでイラストの発色が良く大変きれいです。また、立体的なエンボス加工がしてありとても凝った作りです。また、裏面にはChocolat Poulain, Goutez & Comparez !(味を比較 !)のロゴと文字とIl etait une fois une petite fille portant toujours une chaperon rouge, aussi tout le monde la connaissait t'il, sous le nom de petit chaperon rouge. Un jour sa mere la chargea d'aller porter a sa grand mere malade une belle galette et du bon chocolat Poulain, et lui recommanda severment de ne pas jouer en route afin d'etre bientot de retour(昔々、いつも赤ずきんをかぶった小さな女の子がいたので、赤ずきんちゃんという名前で誰もが彼女を知っていました。 ある日、お母さんは、病気のおばあさんに素敵なガレット(焼き菓子)と美味しいプーランのショコラ(チョコレート)を持っていくように言いました。そして、途中で道草しないですぐに戻ってくるように厳しく忠告しました)というようなお話が書かれているのも楽しいですね。フランスで1890年代にショコラ・プーラン社が制作した超激レアな素晴らしいデザインのル・プティシャペロンルージュの大変価値ある一品です。

イラストの色褪せが少なく発色が良く大変きれいです。写真のようにNo.IVのクロモのお花の部分に破れからの欠損が多少あります。No.Iの裏面に薄紙の剥がれが少しあります。その他、多少の傷みや軽い折れスジや汚れなどありますが破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。