ドイツでおそらく1940年代の終わり頃に製作されたラーメン(フレーム)で額装されたロートカピヒェン&ヴォルフ・グランツビルダーラーメンです。こちらは超レアなRotkappchen(ロートカピヒェン/赤ずきんちゃん)のお話の楽しいイラストがデザインされたGlanzbilder(グランツビルダー/クロモ)で、本体は楕円形のシュヴァルツ(ブラック)のビニールのRahmen(ラーメン/フレーム)に額装されていますが、グランツビルダーが傷まないように表面には透明なビニールが入れられています。また、グランツビルダーには森の家に住んでいる病気のおばあさんにコルプ(バスケット)に入ったお母さんが作ったクーヘン(焼き菓子)とブッター(バター)を届けにいく途中の道で親切そうな悪いヴォルフ(オオカミ)に出会ったロートカピヒェンのイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、当時のラーメンはほとんど木材などで作られていますが、当時は高価な軽くて丈夫な見たこともない新素材のビニールはまだ普及されたばかりで人々は大変驚いたようです。また、中に入れられたロートカピヒェンのグランツビルダーは全て発色がいい特色インクを使った高価な石版印刷で刷られているので、おそらく1910年代に製造されたもののようです。また、裏面は厚紙で作られていて壁に掛けるための紐が付けられています。また、裏面にエチケット(ラベル)が貼られていますが、ほとんど破れてしまっているので判読できません。ロートカピヒェンのお話はフランス人のシャルル・ペローが1697年に出版した「ペロー童話集」の中にありますが、1812年頃にドイツ人のグリム兄弟がキンダー(子供)達のために可愛くリメイクして有名になったようです。壁に掛けて飾るとお部屋が可愛いロートカピヒェンのメルヘンの世界が漂ってきそうな大変素晴らしい一品です。

イラストの発色が良くとてもきれいです。写真のようにラーメンの表面のビニールに多少の浮き上がった部分が一箇所あります。その他、多少の傷みや汚れなどありますが折れや割れや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。