フランスの北東部のストラスブールの町があるアルザス地方でおそらく1940年代にイヴォワールブランシュ(アイボリーホワイト)の木綿の生地で制作されたアンジュ・ブロデルシュマン・ドゥ・ターブルです。こちらは大変レアな横長の大きなサイズのChemin de Table(シュマン・ドゥ・ターブル/テーブルランナー)で、本体には楽しそうに葡萄のような木の上でヴィオロン(ヴァイオリン)を弾いたり羽根の付いたオワ(ペン)で手紙を書いたりしている二人のアンジュ(天使)の姿がローズロゼ(ローズピンク)の糸でブロデル(刺繍)されていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、中央にはおそらくアルザス地方に伝わるIm eig'nen heim ein glücklich paar,ist's paradies für viele jahr(あなたの家の幸せな夫婦、それは何年もの間の楽園です)というような言葉がドイツ語でブロデルされているのも素敵です。アルザス地方はスイスとドイツの国境沿いにあるためにドイツ系住民が多いので、ドイツ語で書かれているようです。また、本体の周囲はリューシュ(フリル)飾りのようにブロデルされているのも素敵ですね。このままシュマン・ドゥ・ターブルとして使ったり、ポワトリーヌ(チェスト)の上に敷いたり、壁に飾ったりしてもオシャレですが、工夫次第で色々と楽しく使えそうなアンジュ・ブロデルシュマン・ドゥ・ターブルです。

ブロデルの発色が良くとてもきれいです。写真のように四隅と上下二箇所に画鋲などで留められていた跡の穴の開いた破れがあります。その他、僅かな傷みや色褪せや汚れがありますがほつれや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Condition です。