フランスでおそらく1900年代にボア(木)で製作されたイヴォワール・プーペボアギャルドローブです。こちらは大変レアな無垢材で作られてイヴォワール(アイボリー)に塗装されたプーペ(ドール)用のGarde Robe(ギャルドローブ/ワードロープ)で、本体の上部には丸い三つの穴が開けられた飾り板が取り付けられていてとても素敵です。また、本体の側面には円柱フォルムの支柱も取り付けられていますが、上部と下部の脚はボアトルネー(ボビンターン)の装飾的な加工がしてあります。また、本体の正面の下部の板も曲線的な装飾加工がしてありますが、力強いゴシック様式と優雅なロココ様式などの折衷的なナポレオン三世様式のデザインがエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、正面の中央の木製の丸い取っ手の付いたヒンジで開閉する扉を開けると中の上部には横板がありプーペのローブ(ドレス)などを掛けるための金属製のクロシェ(フック)が三個取り付けてあります。また、下部の棚にはプーペの衣類が沢山畳んで置けそうです。また、本体の下部には木製の丸い取っ手の付いたティロワール(引き出し)がありプーペの小物を仕舞うのに便利ですが、お気に入りのプーペやテディウルス(テディベア)などといっしょに飾るととてもオシャレですね。また、元はブラン(ブラウン)のヴェルニ(ニス)塗装がされていたようですが、ヴェルニが剥げたのでおそらくフランス人が後からイヴォワールに塗り直したようです。母から娘へと代々受け継がれてきた素晴らしいイヴォワール・プーペボアギャルドローブはこれからも大切にしていきたい大変素晴らしい一品です。(少女のプーペと羊は付属しません)

イヴォワールの色合いがとてもきれいです。扉のヒンジに壊れはありません。虫食いの跡はありません。その他、多少の傷みや汚れなどありますが塗装の剥がれは少なく欠けや割れもなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。