フランスにあるダモワゾー社がおそらく1920年代に製造したビスキュイ(ビスケット)が入っていたトール (ティン)製のルージュシルクテンテキャバンヌビスキュイボワットです。近代サーカスはイギリス人のフィリップ・アストリーによって確立されたようですが、1770年のイギリスで開催された「アストリー・ローヤル演芸劇場」が近代サーカスの始まりのようです。また、ピエロは1800年代頃から登場したようです。こちらは大変レアなシルクテンテキャバンヌ(サーカステント小屋)がデザインされたヒンジでフタが開閉するルージュのビスキュイボワット(ボックス)で、フタにはルージュとジョーヌ(黄色)のストライプのシルクテンテキャバンヌの前でピエロ達が楽器を弾いて客の呼び込みをしている姿がデザインされていますが、子供のゾウとモンキーもいっしょにお手伝いをしていて可愛くてとてもいい感じです。また、後ろの方には観覧車やブランコや猛獣の檻などもありトレーラーの控え室に入って行くマドモアゼルの姿も描かれているのがいいですね。また、本体の正面にはラクダを引いているアラブ人のおじいさんと後ろからロバに乗ってついて行く麦わら帽子をかぶったモンキーがデザインされています。また、右の側面にはピエロとアシカが曲芸の練習をしています。また、左の側面にはインド人のヘビ使いのおじいさんが笛を吹いて壷の中から恐ろしいコブラを出していますが、その隣でハートの踏み台に前脚を載せておじいさんを見ている虎の姿が可愛いですね。また、背面には曲馬の練習をしているマドモアゼルとそれを見ているピエロと麦わら帽子をかぶってキックスケーターに乗る練習をしているクマさんなどがデザインされていてどれも楽しくてとても可愛いですね。底面にはDamoiseau(ダモワゾー)のロゴのエンボスがあります。当時のフランスのアンファン(チャイルド)達が大好きだった楽しいシルク(サーカス)のテンテキャバンヌ(テント小屋)がデザインされたダモワゾー社の素晴らしい一品です。

イラストの発色が良くきれいです。その他、多少の塗装の剥がれやキズや凹みやサビや汚れなどありますが古いものにしてはとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。