フランスのガラス工房でおそらく1900年代に製造されたガラス製のブランシュマルグリート・ロゼヴェール2アンサンブルです。こちらは超レアなおそらくフランスやヨーロッパ各地で昔から愛飲されている食後の消化を助けるエルブ(ハーブ)などのリキュールなどを飲むために製造されたVerre(ヴェール/グラス)の2個アンサンブル(セット)で、小さな取っ手が可愛い本体にはエマイユ(ホウロウ)釉薬で立体的にブルーの花芯のあるブランシュ(ホワイト)の可憐なマルグリート(マーガレット)のお花とオール(ゴールド)の葉と茎が手描きでデザインされていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、全て手描きで絵付けがされているのでマルグリートの花のデザインがそれぞれ微妙に違いとても凝った作りです。ヴェールはガラスが透明のものが多いですが、優しくて美しいロゼの色合いのヴェールはなかなか珍しいようです。また、こちらは大量生産で使用する金型を使った製法で作られたものではなくて、職人が一つ一つ窯の中で溶けたガラスをパイプの先に付けて口で吹きながら手作りする吹きガラス製法で作られているのでとても素晴らしい作りです。フランスのガラス工芸品は1890年代に活躍したエミール・ガレが有名ですが、こちらもガレの作品のような雰囲気がありとても美しいですね。一世紀以上も前にフランスで製造されたエレガントでオシャレなヴェールですが、これからも使ったり飾ったりと大切に使い続けたい価値ある一品です。

ブランシュとロゼの発色が良くとてもきれいです。飲み口部分の角に細かな欠けのような跡がありますが、これはおそらく上部を平にカットしたときにできたもので製造時のものです。その他、僅かな傷みやキズや汚れなどありますが欠けやヒビはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。