フランスでおそらく1920年代に制作されたボア(木)製のイヴォワールブランシュ・ブドワールボアタブレです。こちらは超レアな貴婦人達が書き物をしたりお化粧や着替えをするための夫でさえ入室できない婦人専用のBoudoir(ブドワール/淑女の私室)用に高級な無垢材で作られたおそらく大きな陶磁器の花瓶などを置くために作られたTabouret(タブレ/台)で、イヴォワールブランシュ(アイボリーホワイト)で塗装されナポレオン3世様式の豪華な本体は優雅な曲線的なフォルムでデザインされていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、本体の上部の周りの波打ったムラージュ(モールディング)加工と猫足のようなオシャレな四本の脚も素敵です。また、四本の脚は指で締め付けるヴィス(ネジ)で固定されていて強度が高いしっかりとしたとても凝った作りです。また、ナポレオン3世様式は力強いゴシック様式や優雅なロココ様式などの折衷的な様式のようです。また、元はブランフォンセ(ダークブラウン)のヴェルニ(ニス)塗装がされていたようなので重厚で暗い雰囲気だったようですが、明るくモダンな雰囲気にしたかったようなのでフランス人が後からイヴォワールブランシュに塗り直したようです。また、フランスに限らずヨーロッパでは家具は昔からある古い家具を大切に使い続けていますが、パリのアパルトマンは決して広いとはいえないので、パリジェンヌ達は新たに家具を買うというよりは昔からある古い家具をいろいろ工夫してオシャレに使っているようです。また、当時のフランスのタブレは装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵です。このまま飾るだけでお部屋がパリのアパルトマンのように華やいで素敵ですが、工夫次第で色々とオシャレに使えそうなイヴォワールブランシュ・ブドワールボアタブレです。

イヴォワールブランシュに再塗装された本体がとてもいい雰囲気です。本体に虫食いの跡はなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますが欠けや割れや壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。