フランスでおそらく1880年代にリクヴェルテュール(ベッドカバー)として制作された木綿製のアンファンクルトゥポワンクヴェルテュールです。こちらは超レアなアンファン(子供)用の小振りなサイズのリクヴェルテュールとして正方形や長方形のピースをつないで作られたCourtepointe Couverture(クルトゥポワンクヴェルテュール/キルトブランケット)のCoupon(クーポン/端切れ)で、本体の表面はイヴォワール(アイボリー)地にブルーのローズやマルグリート(マーガレット)やブルエ(矢車菊)のお花模様、ロゼローズ(ローズピンク)の千鳥や水玉模様や小花模様、ポープル(パープル)のローズのギルロンド(ガーランド/花飾り)や縞模様、ブルーの縞模様、グリ(グレー)の小花模様、ポープル地に水玉と四角形の図形柄と蕾のような模様のボーデュア(ボーダー)柄、ベージュ地にイヴォワールの小花模様、ブランフォンセ(ダークブラウン)地にルージュ(レッド)の葉模様、グリ地にイヴォワールのローズやブルーの朝顔のお花などの模様がデザインされた生地が使われていてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、裏地には無地のイヴォワールの生地が使われています。また、本体の中にはベージュのリン(リネン)のような生地が詰められていて、中の生地がずれないように格子模様のクルトゥポワン(キルティング)が全て手縫いでされています。ヨーロッパではクルトゥポワン(キルト)は、リ(ベッド)に暖かいクヴェルテュール(カバー)をするために作られたもののようですが、北欧などの寒さが厳しい国では寒さを防ぐために扉や窓の吊り下げとしても使われていたようです。140年も前のフランスの様々なアンプレシオン(プリント)の柄の生地は今では滅多に見かけることができませんが、見ているだけで優しい気分にさせられてしまいそうな大変貴重な一品です。

アンプレシオン柄の発色が良くとてもきれいです。その他、多少の破れや傷みや色褪せや汚れなどありますが大変古いものにしてはとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。