フランスでおそらく1910年代に製造されたエマイユ(ホウロウ)製のブルーエマイユ・ポルトサヴォン&パニエです。こちらは超レアな上部に壁掛け用のクロシェ(フック)穴の付いたブルーのポルトサヴォン(ソープホルダー)で、本体の上部にはアールヌーヴのアラベスク模様がエンボスでデザインされていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、その下にはエポンジュ(スポンジ)などを入れるための水はけのいいパニエ(バスケット)が取り付けられています。また、パニエからの下部の部分は強度があるレイユール(ストライプ)のエンボス模様でデザインされています。また、下部には四角いフォルムのサヴォン(ソープ)入れがありますが、中には4本のレイユールのエンボスがありサヴォンがこびり付かないように作られているのもいいですね。当時のフランスのベニョワール(バスタブ)のある浴室の壁にはこちらのようなエマイユのポルトサヴォンが取り付けられていたようですが、フランスのパルファン(香水)会社は昔からローズ、ヴィオレット(スミレ)、ウエイ(カーネーション)、イリス(アヤメ)などの沢山のお花のサヴォンを製造していたので、浴室はいつもお花のいい香りがしていたのでしょうね。また、サヴォンの他にもエポンジュも置けるのでとても使い勝手がいいようです。底面はロゴマークがないので製造会社については良く分かりませんが、とても作りが良いポルトサヴォン&パニエです。これからもまだまだ十分に使える大変オシャレな一品です。

写真のように多少のエマイユの剥がれがありますがブルーの発色が良くとてもきれいです。その他、多少のキズや汚れなどがありますがサビはほとんどなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。