パリのサン・トノレ通り124番地とイタリア通り17番地で1858年に創設されたFourey Galland(フーレー・ガラン)社が、おそらく1890年代に製造したLes Langues de Chat(レ・ラング・ドゥ・シャ/猫の舌)というショコラ(チョコレート)が入っていた厚紙製のフーレ・ガラン・レ・ラング・ドゥ・シャ・ショコラボワットです。こちらは超激レアなフタがヒンジで開閉するイヴォワールブランシュ(アイボリーホワイト)のショコラボワット(ボックス)で、オール(ゴールド)のような色合いと淡いブルークレール(水色)のアラベスク模様の飾り罫のあるフタにはLes Langues de Chat de Fourey Galland(レ・ラング・ドゥ・シャ・ドゥ・フーレ・ガラン/フーレ・ガランの猫の舌)のロゴと社名がオールのような色合いとブルーフォンセ(ダークブルー)でデザインされていてとても素敵です。また、ロゴと戯れている二匹の白いシャ(猫)のイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ロゴとシャのイラストには立体的なエンボス加工がされていてとても凝った作りです。また、フタと本体の周りにはオールのような色合いで17世紀から18世紀にフランスで流行したシノワズリー(チャイナ)風のデザインがされているのもオシャレです。Les Langues de Chat(レ・ラング・ドゥ・シャ/猫の舌)は、元はフランスで17世紀頃から作られてきたビスキュイテリ(ビスケット)のことのようで、生地を薄く細長い棒状に焼き上げたもので口の中で溶けるような食感が特徴のようですが、そのフォルムが猫の舌に似ていたのでラング・ドゥ・シャといわれているようです。また、ショコラのものもありオーストリアのウィーンにあるデメル社は現在も舌を出したシャの箱のショコラを製造しているようです。120年以上も前に作られたショコラボワットですが、こんなに状態の良いものは大変珍しくて大切に保存されていたようです。可愛いシャのイラストを見ているだけでショコラと暖かいテ(紅茶)が欲しくなってしまいそうな大変価値ある貴重な一品です。

イラストの色褪せが少なくとてもきれいです。写真のようにシノワズリーの模様の部分と底面に少し汚れがあります。フタの一箇所の角に多少の傷みがあります。本体の中に傷みが少なくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れどありますが破れや壊れはなく古いものにしてはとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。