フランスでおそらく1880年代にNacre(ナクレ/白蝶貝)と真鍮で製作されたナクレマン・シャトレーヌブロッシュです。こちらは超レアなおそらく当時のフランスのシャトレーヌ(奥様)達が使っていたイヴォワールブランシュ(アイボリーホワイト)のBroche(ブロッシュ/ブローチ)で、本体は18世紀のロココ時代の袖口飾りの付いたローブ(ドレス)を着た貴婦人の右のMain(マン/手)で何かを指差しているように作られていますが、ほっそりとした指先と袖口飾りのリューシュ(フリル)のルリエフ(レリーフ)がエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、本体に光が当たるとナクレがキラキラと美しく輝いてとても素敵です。また、裏面には真鍮製のエパングレ(ピン)とエパングレ留めがありますが、裏面に穴を開けて停めるのではなくて袖飾りのようにナクレに巻きつけて留められていて大変凝った手間の掛かる作りです。140年前に作られたものですが、使っても飾っても大変素敵なナクレマン・シャトレーヌブロッシュです。

ナクレの輝きが美しくて大変きれいです。写真のように袖口の先端に使用からの小さな欠けが一箇所あります。また、裏面の薬指の部分に薄い小さな剥がれがありますが、これは長年の使用から針先が当たってできたもののようです。エパングレとエパングレ留に壊れはありません。その他、多少の傷みや汚れなどありますが壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。