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■br-a01831 Magic Lantern Slide アリスインワンダーランド・マジックランタンスライドNo.15
イギリスでおそらく1890年代に製作されたガラス製のアリスインワンダーランド・マジックランタンスライドNo.15です。Magic Lantern(マジックランタン)はおそらく17世紀にドイツのイエズス会の学者のAthanasius Kircher(アタナシウス・キルヒャー)が考えだした娯楽用のレンズを内蔵した画像プロジェクターのようで、光源はガソリンやガスや灯油を使ったランタンを使用していたようなのでプロジェクターには煙を外へ出す煙突があったようです。暗い部屋の壁に絵や写真が大きく投影されるので当時の人々は大変驚いたようで「魔法のランタン」と呼んでいたようです。こちらは超レアなマジックランタンに使用するために二枚のガラス板で製作されたAlice in Wonderland(不思議の国のアリス)のNo.15のスライドで、ガラス板にはイギリス人のジョン・テニエルが1866年に描いたアリスの挿絵に近いお話のシーンのイラストを透明なインクで特色印刷してから同じサイズのガラス板で印刷面を挟んで黒い紙を貼って固定しています。スライドには、トランプの庭師達が間違ってハートの女王が嫌いな白いバラの木を植えてしまったので、きれいに咲いた白いバラの花を慌ててハートの女王が好きな赤いバラに見えるように赤いペンキを塗っているイラストが描かれていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、細部まで丁寧に描かれたアリスやトランプの庭師達や庭のバラの木がとてもいい雰囲気でイラストのクオリティーがとても高いですね。アリスインワンダーランドは1865年にイギリスの数学者のチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンがルイス・キャロルのペンネームで書いた児童小説ですが、何回読んでもアリスと不思議な登場人物たちに魅了されてしまいますね。ガラス板のスライドはイラスト面が大きいので窓に立て掛けるとアリスインワンダーランドの絵がステンドグラスのように鮮やかに浮き上がりとても可愛くてインテリアとしてもいいですね。当時のイギリスのブルジョアの家のチャイルド達がマミーから「不思議の国のアリス」のお話を聞きながら目を丸くして見入っていた可愛い姿が想像できそうな超レアな貴重な一品です。
スライドのイラストの発色が良くてきれいです。スライドの黒い紙に多少の傷みがありますが剥がれがほとんどなくスライドはしっかりと固定されています。その他、僅かな傷みや汚れなどがありますがキズや欠けやヒビはなく古いものにしては状態が良くきれいで、Good Conditionです。
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