ジャパンでおそらく1940年代に製作されてアメリカで販売されていたビスク(白磁)製のリトルレッドライディングフード・ビスクドールです。当時のアメリカでは精度の高いビスク製品を製作することはなかなか難しく、ビスクの製作技術の高いジャパンに製作を依頼して商品化していたようです。こちらは大変レアなジャパンで製作されたLittle Red Riding Hood(リトルレッドライディングフード/赤ずきんちゃん)のビスクドールで、本体は森の家に住んでいる病気のおばあさんにバスケットに入った焼き菓子と葡萄酒を届けに行くレッドライディングフードがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、本体の赤いライディングフードのフード部分がブロンドヘアと同じイエローに彩色されていますが、当時のジャパンの職人がフードとマントがつながっているとは知らないでマント部分だけを赤く彩色したのかも知れません。当時のジャパンでは今とは違ってリトルレッドライディングフードの姿をしっかりと分かる人はあまりいなかったのかも知れませんね。また、背面のライディングフードには6の数字とMade in Japanのエンボスがあります。リトルレッドライディングフードはフランス人のCharles Perrault(シャルル・ペロー)が1697年に出版した「ペロー童話集」の中にありますが、1812年頃にドイツ人のグリム兄弟がチャイルド達のために可愛くリメイクして有名になったようです。ジャパンで作られてアメリカで販売されていた可愛いリトルレッドライディングフード・ビスクドールです。

多少の彩色の剥がれがありますがとてもきれいです。その他、多少のキズや汚れなどありますが欠けや壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。