フィンランドのヘルシンキにある1858年にAdolf Torngren(アドルフ・トルングレン)が創設したStockmannin(ストックマンニン)百貨店が、おそらく1956年の春頃に販売した厚紙製のムーミ・パーシアイシタコルッティです。こちらは超レアなフィンランドのヘルシンキで1914年に生まれたスウェーデン系のフィンランド人の女性作家で画家のTove Jansson(トーベ・ヤンソン)が、1945年に出版したMuumi(ムーミ/ムーミン)小説のムーミと仲間達のイラストがデザインされたPaasiaista(パーシアイシタ/イースター)用のKortti(コルッティ/カード)で、当時のストックマンニン百貨店で販売されたムーミのコルッティのイラストのデザインは全部で5種類あったようです。ムーミのお話は、小説の第1作の「小さなトロールと大きな洪水」から1970年に出版した第9作の最終巻「ムーミン谷の十一月」までと1977年にトーベが絵と文を書いて出版したムーミンシリーズの最後の絵本の「ムーミン谷へのふしぎな旅」がありますが、架空の妖精のような生き物のムーミトロールやその仲間達が北欧の自然の中で繰り広げる楽しい物語は世界中で愛されているようです。本体の表面には太陽の光が眩しい晴れた日に脚立に乗ったムーミと椅子に座ったミムラ・シスコティ(ミムラ姉さん)がパーシアイシタ用の大きな卵に赤や青の絵の具と筆でカラフルに色を塗っていますが、ピック・ミュー(リトルミー)は青い絵の具が入った缶をひっくり返してしまったイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。イラストの右下にはTove(トーベ)の署名があるので、おそらくイラストはこちらのコルッティのためにトーベ本人が描いたイラストのようです。また、下部にはHauskaa Paasiaista(ハウスカパーシアイシタ/ハッピーイースター)の文字がデザインされています。また、裏面の切手に押された消印にはHelsinki 18.4.57の表示があるので1957年の4月18日にヘルシンキから投函されたコルッティのようです。ムーミのキュラクター商品は世界中で沢山ありますが、トーベがまだ42歳の頃の1956年にストックマンニン百貨店で販売されていたムーミのパーシアイシタコルッティは大変珍しくてやはり超レアですね。ムーミのコレクションには欠かせない大変希少で素晴らしい一品です。

イラストの発色が良く大変きれいです。写真では良く見えませんが、向かって左端の中央部から斜めに48ミリ位の軽い折れスジが一箇所ありますがほとんど気になりません。その他、僅かな傷みや汚れなどありますが破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。