パリでおそらく1940年代に創設されたセーヌ川に近いマレ地区のタンプル通り 15 番地にあるJan Jac(ジャン・ジャック)社が、おそらく1940年代の終わり頃に製造したぬいぐるみのブラン&イヴォワールレーヌ・ジャン・ジャックテディウルスです。ジャン・ジャック社は色々な動物のぬいぐるみの製造で有名なようです。こちらは超激レアなオリジンヌ(オリジナル)のオランジュ(オレンジ)のリュバン(リボン)を首に結んだブラン(ブラウン)のヴルール(ベルベット)のようなレーヌ(ウール)で作られたたTeddy Ours(テディウルス/テディベア)で、つぶらなノワール(ブラック)とロゼ(ピンク)がかった透明なガラス製の目とブランのプラスチックのお鼻の下のノワールの糸で刺繍されたお口で優しく微笑んでいるような表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ジャン・ジャック社は生産性と安全性を考えてお鼻は黒い糸の刺繍からプラスチックに変更したようですが、当時は新素材のプラスチックが大変珍しくて初めて見るとてもリアルに成形されたテディウルスのお鼻にお客達は大変驚いたようです。また、前足と後ろ足のパッドがイヴォワール(アイボリー)のレーヌで作られているのも可愛いですが、ノワールの糸の三本の爪が付けられていてとても作りがいいですね。また、頭と前脚と後脚の中にはおそらく木毛が詰められているようなのでザクザクした硬い感触があります。また、胴体の中にはおそらくカポック(パンヤノキの綿毛)が詰められているので柔らかな触感があります。また、頭と胴体と前脚と後脚がジョイントされているのでいろんなポーズが付けれますが、ジョイント部分には丸い木枠が取り付けられていて大変しっかりとした作りです。また、布地のタグはありませんが、タグは1950年代頃から付けられるようになりこの時代のテディウルスには首に厚紙製のタグが付けられていたようです。また、フランスのテディウルスは歴史のあるPintel(パンテール)社やFadap(フェダップ)社のものやコミック(コミカル)な顔をしたJPM(ジ・ペ・エム)社のものなどがありますが、ジャン・ジャック社のテディウルスは製品数が少ないようなので大変珍しくてやはり超激レアですね。フランスから遥々やって来たジャン・ジャック社のテディウルスがこの子が傍にいるだけで気持ちが優しく癒されてしまいそうな大変可愛い超激レアな一品です。

レーヌに多少の色焼けがありますが抜けは少なくとてもきれいです。向かって左のガラス製の目の中にヒビのようなラインがありますが、当たりがないのでこれは製造過程の冷却時にできたもののようで表面は割れていなくて滑らかで強度には問題ありません。プラスチックのお鼻に欠けやヒビはなくとてもきれいです。お口の刺繍に傷みはほとんどなくとてもきれいです。パッドに多少の傷みがありますがほつれや破れはなくとてもきれいです。爪の刺繍に切れはなくとてもきれいです。ジョイントに壊れはありません。リュバンに多少の傷みがありますが切れはなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。