パリのl'Abbe Carton(アベ・カルトン)通り53番地にあるLaboratoire Ferre(フェレ・ラボラトワール/フェレ研究所)が、おそらく1930年代の終わり頃から1940年代に製造したSucre Edulcor(シュクレ・エデュルコール)という商品名のタブレット(錠菓)が入っていたアリュミオム(アルミニウム)製のシュクレエデュルコール・タブレットボワットです。フェレ研究所はおそらく1902年頃からこちらのタブレットを製造していたようです。こちらは大変レアな甘いシュクレ(砂糖)のようなおそらく1878年に発見された人工甘味料のサッカリンで作られたタブレットが入っていたBoite(ボワット/ボックス)で、フタにはアールヌーヴォーのアラベスク模様のルリエフ(レリーフ)でデザインされていてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、Sucre Edulcor(砂糖の甘み) Paris(パリ)とRecommande Aux Diabetiques(糖尿病の方にお薦めです)の文字がエンボスでデザインされていますが、サッカリンはカロリーがないようなので糖尿病の人に最適と宣伝しているようです。また、底面は革のような模様のルリエフでデザインされていてとても凝った作りです。携帯用の錠剤入れや小さな小物入れなど工夫次第で色々とオシャレに使えそうなとても可愛い一品です。

細かなアラベスク模様と文字のルリエフとてもきれいです。その他、多少のキズや汚れなどがありますがなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。