ミシガン州のニューボルチモアで1978年に創設されたOld Print Factory Inc.(オールドプリントファクトリー社)が、おそらく1970年代の終わり頃に19世紀頃のEventail(エヴァンタイユ/扇子)の復刻版として製造してアメリカからフランスへ輸出したデッドストックの厚紙製のダーム&ヴィオレット・デコレ・エヴァンタイユです。こちらは大変レアなおそらくパリなどで旅行のスーヴニール(お土産)として販売されていた六枚の厚紙で作られたエヴァンタイユで、ブランシュ(ホワイト)色の本体を広げると表面には可憐なヴィオレット(スミレ)のお花と豪華なシャポー(帽子)をかぶってオシャレなローブ(ドレス)で着飾った三人のDame(ダーム/貴婦人)達の姿のイラストがデザインされていてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ロゼ(ピンク)とルージュ(レッド)のプリムラのお花やポープル(パープル)とジョーヌ(イエロー)のパンセ(パンジー)のお花やロゼとルージュとルージュのウイエ(カーネーション)のお花などのイラストのデコレ(装飾)もとてもオシャレです。また、イラストには立体的なエンボス加工がしてありとても凝った作りです。また、本体の表面にはDon't walk in front of me(私の前を歩かないで下さい) I may not follow(ついて行けないかもしれない) Don't walk behind me(私の後ろを歩かないで下さい) I may not lead(導けないかもしれない) Walk beside me(私の隣を歩いて下さい) And just be my friend(そしてただ私の友達になって下さい)と書かれているのも素敵です。また、また、要部分は真鍮で作られていますが、ブランシュの組紐が付けられています。また、エヴァンタイユは裏面のブランシュのリュバン(リボン)でつながれていますが、裏面にはOld Print Factory Inc. New Baltimore, Mi(ミシガン州ニューボルチモア) Since 1978(1978年以来) Reproduced in the U.S.A. from our personal Turn-of-the-Century Antique papar collection.(世紀末のアンティークペーパーコレクションは、私達が個人的にアメリカで再製造しました)の表示があります。エヴァンタイユは遠い昔にシノワ(チャイナ)からジャポン(ジャパン)に伝わったようですが、折りたたみができるエヴァンタイユはジャポンで発明されたようです。また、16世紀頃になるとポルトガル人がジャポンのエヴァンタイユをヨーロッパに伝えると王族や貴族の淑女達の間で大変流行してフランスでも独自に製作されるようになったようです。美しいフィーユ達とお花がとても素晴らしいダーム&ヴィオレット・デコレ・エヴァンタイユです。

イラストの発色が良く大変きれいです。その他、傷みや汚れはほとんどなく折れや破れや壊れはなくデッドストックの美品で大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。