フランスでおそらく1960年代に製作されたボア(木)とプラスチック製のロゼ・ボアトルネー・エタージャムーブルです。こちらは大変レアなナポレオン三世様式淡いロゼ(ピンク)に塗装された二段の棚のある壁掛け用のEtagere Meuble(エタージャムーブル/ラック)で、四本の支柱にはボアトルネー(ボビンターン)の装飾的な加工がしてありナポレオン三世様式の力強いゴシック様式と優雅なロココ様式などの折衷的な様式のデザインがエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、棚のフチは優しいデザインのムラージュ(モールディング)加工がしてありとても素敵です。また、背面の上部には壁掛け用のメタル製の金具が付いているのも便利です。また、本体は置いても使えますがパリのアパルトマンは狭い部屋が多いので壁掛け用のエタージャムーブルはとても使い勝手が良いようでパリジェンヌやマダム達には昔から必需品だったようです。また、元はおそらくブランフォンセ(ダークブラウン)に塗装されていたもののようですが、フランス人がオシャレなロゼに塗り替えたもののようです。また、ボアトルネーの四本の支柱はプラスチック製ですが、プラスチック成形で左右に出るエンボス線はおそらく全てロゼの塗装前に滑らかにヤスリで削り落とされているので木製の支柱のように見えますが、大変手間のかかる作業がしてあるようです。また、古いエタージャムーブルのボアトルネーの支柱は、虫に食われているものもあり強度に問題があったりしますが、こちらはプラスチック製なので虫食いの心配もなく使えます。フランスのジャピーやB. B.のキュイズィーヌポ(キッチンポット)などのホウロウ製品を飾るのにとても便利ですが工夫次第で色々と楽しく使えそうですね。当時のパリのアパルトマンの雰囲気でオシャレに使いたい素敵なロゼ・ボアトルネー・エタージャムーブルです。

ロゼの塗装は大変きれいに塗られています。虫食いの跡はありません。その他、僅かな塗装の剥がれや汚れなどありますが欠けや割れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。