フランスでおそらく1920年代に製造されたポトゥリ(陶器)製のアプストレパンチュール・ファリーヌポトゥリポです。こちらは大変レアな取っ手のあるフタの付いたFarine(ファリーヌ/小麦粉)を入れるために作られたキュイズィーヌ(キッチン)用の四角いフォルムのPot(ポ/ポット)で、フタと本体の中央部分は丸くせり出していてとても素敵です。また、取っ手の上部とフタのフチはノワール(ブラック)の縁取りがありますが、三角形の取っ手にはルリエフ(レリーフ)で両目のようにデザインされていて大変持ちやすく作られています。また、本体の正面にはノワールのFarineのロゴとまるで20世紀初頭のパブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックのアプストレパンチュール(抽象絵画)のようなイラストがデザインされていてフランスらしくてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、製造会社についての詳しいことは良く分かりませんが、本体のフォルムとアプストレパンチュールのデザインクオリティーが高いのでフランスの技術の高い製陶所で作られたようです。キュイズィーヌ以外にも飾りながら小物の収納に使ったりすると素敵で当時のフランス文化のゆったりとした時の流れを感じさせてくれそうです。さすがにフランスの製品は昔からデザインクオリティーが高くてエレガントな雰囲気がとても素敵ですね。アプストレパンチュールのようなイラストがとても素敵なアプストレパンチュール・ファリーヌポトゥリポです。

スラストの彩色の発色が良くて大変きれいです。写真のように本体の上部のフチに小さな欠けが四箇所と斜めに25ミリ位のヒビが一箇所あります。また、底面の向かって左側の後ろの脚の部分が欠けているので少しがたつきかあります。中は汚れがなく大変きれいです。その他、多少の傷みや汚れなどがありますが割と状態が良くきれいで、Good Conditionです。