チェコスロバキアにあるDitmar Urbach(ディトマール・ウルバッハ)社が、おそらく1920年代に製造してフランスに輸出したポトゥリ(陶器)製のジョーヌフルールダミエ・テポトゥリポです。こちらは大変レアな取っ手のあるフタの付いた中央部分が丸く膨らんだフォルムのThe(テ/紅茶)を入れるために作られたキュイズィーヌ(キッチン)用のPot(ポ/ポット)、本体の正面にはノワール(ブラック)のTheのロゴとブルーとジョーヌ(イエロー)で彩色されたお花をイメージしたダミエ(市松)模様がルリエフ(レリーフ)でデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、フタのパニエ(バスケット)のような取っ手も持ちやすくてとても素敵です。フランスではダミエ模様は1871年に創業したスパゲティ会社のLustucru(ルュステュクルュ)社がロゴやアンバレ(パッケージ)に使っていたブルーとブルーフォンセ(ダークブルー)のものが有名で、フランス人はダミエ模様を見るとルュステュクルュのスパゲティを思い出すようです。それで、ダミエ模様はフランスではキュイズィーヌのイマージュ(イメージ)が強いのでカフェティエール(カフェポット)やポルテユストンシーレ(レードルラック)などのデザインに多く使われているようです。また、底面にはDitmar Urbach(ディトマール・ウルバッハ)のロゴマークとMade in Czechoslovakia(チェコスロバキア製)の表示があります。当時のチェコスロバキアの首都は東欧のパリと呼ばれるほど美しい町並みのプラハ(現在のチェコ共和国の首都)ですが、チェコスロバキアはヨーロッパの中でもドイツに負けないくらい製造技術が高かったようです。また、ホウロウ製品や陶磁器製品の製造技術も高くフランスのB. B.社の製品にもチェコスロバキアで製造されているものが多くあります。キュイズィーヌ以外にも飾りながら小物の収納に使ったりすると素敵でチェコスロバキアやフランス文化のゆったりとした時の流れを感じさせてくれそうです。さすがにチェコスロバキアの製品は昔からデザインクオリティーが高くてエレガントな雰囲気がとても素敵ですね。チェコスロバキアからフランスに輸出された大変オシャレで可愛い一品です。

彩色の発色が良く大変きれいです。中は汚れがなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどがありますがヒビや壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。