フランスでおそらく1930年代の終わり頃から1940年代の初め頃に製造されたぬいぐるみのロゼパール&イヴォワールモヘア・シオです。こちらは超レアなロゼパール(ペールピンク)のモヘアで作られたChiot(シオ/子犬)で、お顔とお腹はイヴォワール(アイボリー)のモヘアで作られています。また、イヴォワール(アイボリー)のアラベスク模様のドンテル(レース)のリュバン(リボン)を首に結んでつぶらなお座りしながら前脚を上げてブランフォンセ(ダークブラウン)と琥珀色のガラスの目とノワール(ブラック)の糸で刺繍されたお鼻の下のお口でママン(マミー)ウルスを見つめながら優しく微笑んでいるような表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、両方の耳と尻尾はブランフォンセ(ダークブラウン)のモヘアで作られているのも可愛いですね。また、頭と胴体と前脚と後脚はジョイントではありませんが、体の中には骨組みの針金と木毛が詰められているので押すとザクザクとした硬い感触があります。また、布地のタグはありませんがタグは1950年代頃から付けられるようになったのでこの時代のぬいぐるみには厚紙製のタグが首に付けられていたようです。また、お腹の中にはクイナール(スクイーカー)が内蔵されていますが、押しても残念ながら今は壊れてしまって鳴いてはくれません。また、製造した会社についての詳しいことは良く分かりませんが、おそらくフランスでテディウルス(テディベア)の製造で最も歴史のあるPintel(パンテール)社の製品のようですが断定はできのせん。また、フランス製のシオのぬいぐるみは製品数が少ないのでやはり超レアですね。フランスから遥々やって来たロゼパールとイヴォワールのモヘアの優しい色合いがフランスらしくてとてもオシャレなシオですが、この子が傍にいるだけで気持ちが優しく癒されてしまいそうな大変可愛い一品です。

ロゼパールとイヴォワールのモヘアに少し抜けや色褪せがありますがとてもきれいです。ブランフォンセのモヘアに抜けや色褪せがほとんどなくとてもきれいです。ガラスの目にキズや欠けはなく大変きれいです。お鼻とお口の刺繍に傷みはほとんどなく大変きれいです。写真のように左脚に縦5ミリ横15ミリ位の擦り切れがあります。クイナールは作動しますが現状では押しても鳴きません。リュバンは後から付けられたもので破れはなく大変きれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。