フランスでおそらく1940年代にジュモーやシモン&ハルビッヒなどのビスキュイプーベ(ビスクドール)用にレーヨンと木綿とのティッシュ(生地)と針金で作られたソモンロゼティッシュ・プーペパニエです。こちらは超レアな貴婦人用のブドワール(淑女の私室)にあるビスキュイプーベなどに持たせるために作られたPanier(パニエ/バスケット)で、上部は六角形で下部は丸くおそらく太い針金で骨組みが作られた本体には、持ちやすそうな大きな持ち手が付けられています。また、本体にはソモンロゼ(サーモンピンク)の柔らかなレーヨンのティッシュが張られていますが、正面と背面には可憐なお花模様が織り込まれたティッシュが張られていエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、針金部分は針金を隠すようにイヴォワール(アイボリー)の木棉のティッシュが巻かれていますが、持ち手と本体の上部のフチにはサーブル色の組紐飾り、下部にはクレーム(クリーム)色の組紐飾りが付けられているのも素敵ですね。ビスキュイプーベは19世紀のヨーロッパのブルジョワのマドモアゼルやマダム達の間で流行ったでプーペ(ドール)で、Biscuit(ビスキュイ)はお菓子のビスケットと同じように「二度焼き」が語源のようです。ビスキュイプーベはとても高価ですが、そのプーペが手に持つこちらのパニエも手抜きのない作りで本物のように手が込んでいます。ビスキュイプーベ以外にもテディウルス(ベア)などといっしょに飾ったりすると楽しみがどんどん増えていきそうですね。お気に入りのプーペに持たせるだけでプーペ達がもっと可愛くなってしまいそうな超レアな大変素晴らしい一品です。

ソモンロゼのティッシュの発色が良く大変きれいです。その他、僅かな傷みや汚れなどありますがほつれや破れや壊れはなく美品で大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。