パリで1774年にLouis Toussaint Piver(ルイ・トゥーサン・ピヴェール)が創設したルイ・トゥーサン・ピヴェール社が、おそらく1890年代に製造したFloramye(フローラミェ)という商品名のEssence(エッサンス/精油)が入っていたガラス製のイリスフローラミィ・エッサンスフラコンです。ルイ・トゥーサン・ピヴェール社は、サヴォントワレット(化粧石鹸)の製造から創業してパルファン(香水)の製造で有名になったようです。こちらは超激レアなキラキラと光るディアマントシュニット(ダイヤモンドカット)されたガラス製の丸いフタの付いたエッサンスフラコン(ボトル)で、本体のエティケット(ラベル)にはEssence Floramye(フローラミィ) L. T. Piver(ルイ・トゥーサン・ピヴェール) Paris(パリ)のロゴと文字とポープル(パープル)のイリス(アヤメ)の花とヴェール(グリーン)のアラベスク模様がデザインされていてデザインクオリティーが高くてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。エティケットには立体的なエンボス加工がしてありとても凝った作りです。また、本体の両側面と背面にレイユール(ストライプ)のルリエフ(レリーフ)でデザインされているのも素敵ですね。また、底面には放射状にデザインされたルリエフとFranceのエンボスがあります。こちらのフラコンには同じデザインで専用のボワット(ボックス)もあるのでいっしょに飾るとうっとりと見とれてしまいそうですね。ピヴェール社のパルファンフラコンやパルファンボワット(パフュームボックス)はコレクターズアイテムとしてとても人気がありますが、やはりフランスの製品はデザインクオリティーが高いので納得してしまいますね。当時のパリのブルジョワのマドモアゼルやマダム達が愛用していたエレガントでオシャレな大変素晴らしい一品です。

エティケットに色褪せと傷みがありますが破れはなくとてもきれいです。フラコンの首のエティケットが欠損しています。フタはきつく閉まっていて開きません。写真のようにフタに縦7ミリ横8ミリ位の欠けがあります。また、縦11ミリ横17ミリ位と縦3.5ミリ横5ミリ位の欠けのように見えるものは欠けではなくてガラスの中の劣化で表面は滑らかで製造時のもののようです。その他、多少の傷みやキズや汚れやなどありますがヒビや欠けはなく状態が良くきれいで、Good Conditionです。