ドイツのフランクフルトで1885年にAlexander von der Nahmer(アレクサンドル・フォン・ディア・ナーマー)が創設したAlexanderwerk(アレクサンドルヴェルク)社が、おそらく1900年代に製造したエマリェ(ホウロウ)製のタブレット(トレイ)付きのエマリェとメタル製のエンゲル&カリアテ・エマリェキュッヒェヴァーゲです。アレクサンドルヴェルク社はブロート(パン)用切り器、おろし器、果実搾り器、ヴァイナハツバウム(クリスマスツリー)の台、ヴァーゲ(スケール)などの家庭用品の製造で有名なようです。こちらは超レアな四角いフォルムのキュッヒェ(キッチン)用のWaage(ヴァーゲ/スケール)で、本体はメタル製ですが表面はヴァイス(ホワイト)のエマリェで作られています。また、本体の上部は花びらのようにデザインされているのも素敵ですね。また、本体の正面にはAlexanderwerkのロゴがヴラウ(ブルー)でデザインされています。また、円形の目盛りは50g刻みで10kgまで量れますが、250g、500g、750g刻みの表示もありとても使い勝手が良いようです。また、小さなキュッヒェのヴァーゲなのに10kgまで量れることに驚いてしまいますが、大変しっかりとした作りです。また、翼を広げたエンゲル(天使)のイラストがデザインされていてデザインクオリティーが高くてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、下部にはヴァイス地にヴラウのカリアテ(市松)模様がデザインされているのもオシャレです。おそらくドイツからフランスへ輸出された製品のようなのでフランス人の好きなカリアテ模様でデザインしたようです。また、ヴァイスにヴラウの縁取りがあるエマリェ製のタブレットが付属しています。また、本体の背面はエルフェンバイン(アイボリー)に塗装されていますが、上部には針の微調整用のシュラウベン(ネジ)があります。また、ドイツやフランス製品はジャパンと同じグラム表示なのも嬉しいですね。アレクサンドルヴェルク社の精度の高いキュッヒェヴァーゲはパリジェンヌ達に大変人気の高い製品だったようですが、翼を広げたエンゲルが可愛い大変素晴らしい一品です。

本体のエマリェに欠けはなく発色が良く大変きれいです。ヴラウの目盛りやエンゲルのイラストの剥がれもなく大変きれいです。エルフェンバインの塗装に多少の色焼けがあります。針はスムーズに作動して特に問題なく使用できますがアンティーク品ですので新品のように完全ではありません。タブレットに多少のエマリェの剥がれがありますがとてもきれいです。針の微調整は問題なくできます。その他、多少の塗装の剥がれやキズや汚れなどありますがサビはほとんどなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。