フランスでおそらく1890年代にNacre(ナクレ/白蝶貝)とレイトン(真鍮)に銀メッキで製作されたロココナクレ&レイトン・ポルトモネです。こちらは超レアなおそらく貴婦人達が硬貨を入れるために作られたPorte Monnaie(ポルトモネ/小銭入れ)で、本体は美しい輝きの二枚のナクレとおそらくレイトンに銀メッキされた口金で作られています。また、レイトンのヒンジで本体が開け閉めできますが、ゴシック様式と優雅なロココ様式などの折衷的な様式のナポレオン三世様式でデザインされた口金の上部には二つの球体の留め金がありとても素敵です。また、二つの外枠の中には美しく七色に輝くナクレがはめ込まれていますが、表面のナクレにはロココ調のきれいなお花が咲いた木に小鳥がやって来たイラストがエンボスに銀の彩色でデザインされていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、本体を開けると中はエクリュ(生成り)の丈夫なおそらく綿麻生地で硬貨を四つに分けて入れるように蛇腹のように袋状に作られていていますが、中央の一つの蛇腹部分には金属製の留め具が取り付けられていて大変凝った作りです。また、白蝶貝にはアルジャン(シルバー)に光るものとオール(ゴールド)に光るものがあるようですが、こちらはオールに光るナクレのようです。今から120年以上も前に貴婦人用に作られたものですが、見ているだけでロココ調の優雅な美しいデザインに魅了されてしまいそうな大変素晴らしい一品です。

ナクレの輝きが美しくて大変きれいです。留め金とヒンジと留め具に壊れはなくスムーズに開け閉めできます。エンボスの銀の彩色に多少の剥がれがあります。綿麻生地に傷みはほとんどなくほつれや破れもなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますが欠けや壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。