1874年に創設されたフランスのUnion Postale Universelle(万国郵便連合)機関が、おそらく1890年代に制作したセルロイドと布地と厚紙製のロゼローズ・ロココエヴァンタイユカルトポスタルです。こちらは超レアなEventail(エヴァンタイユ/扇子)が付いたCarte Postale(カルトポスタル/ポストカード)で、カルトポスタルの表面には淡いソモンロゼ(サーモンピンク)の生地が貼られています。また、生地の上には六枚のイヴォワールー(アイボリー)のセルロイドで作られたエヴァンタイユがありますが、表面にはロココ調の優雅なオール(ゴールド)の飾り罫と沢山のロゼ(ピンク)のローズのお花と可憐なブルーのミオゾティス(忘れな草)のお花がルリエフ(レリーフ)でデザインされていてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、本体は淡いロゼのリュバン(リボン)でつながれているのも可愛いですね。また、要部分は真鍮で作られていますが、淡いロゼのフランジュ(フリンジ)の付いた紐も結ばれています。また、カルトポスタルの裏面にはフランス語のCarte Postale以外にもドイツ語のPostkarte(ポストカルテ/ポストカード)などヨーロッパの様々な言語でポストカードと書かれているようです。また、Union Postale Universelleの表示もあります。エヴァンタイユは遠い昔にシノワ(チャイナ)からジャポン(ジャパン)に伝わったようですが、折りたたみができるエヴァンタイユはジャポンで発明されたようです。また、16世紀頃になるとポルトガル人がジャポンのエヴァンタイユをヨーロッパに伝えると王族や貴族の淑女達の間で大変流行してフランスでも独自に製作されるようになったようです。お気に入りのビスキュイプーペといっしょに飾るととても素敵な超レアなロゼローズ・ロココエヴァンタイユカルトポスタルです。

イラストの発色が良くとてもきれいです。写真のようにリュバンに少し傷みがあります。要に壊れはありません。大変古いエヴァンタイユなので開け閉めするとリュバンが完全に切れてしまう恐れがあるので開け閉めはできません。その他、多少の傷みや汚れがありますが折れや破れや壊れはなく古いものにしてはとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。