パリのモンマルトルのブール・ドゥ・ロシュシュアール通り63番地にあるTrouville Mer(トゥルーヴィル・メール)というお店が、おそらく1890年代に販売していたカルトポスタル(ポストカード)付きのレイトン(真鍮)製のローズ&パニエデコラシオン・レイトンフォトカードルです。こちらは大変レアなフォトやクロモなどを飾るために作られたナポレオン3世様式の豪華なオール(ゴールド)のPhotos Cadre(フォトカードル/写真立て)で、四角いフォルムの本体の上部にはパニエ(バスケット)に入ったローズのお花やマルグリート(マーガレット)などのお花のルリエフ(レリーフ)のデコラシオン(お飾り)がデザインされていてエレガントでオシャレで可愛くてとても素敵です。また、本体の周りにもとても繊細なベル・ドゥ・ジュール(昼顔)のお花やアラベスク模様などがルリエフでデザインされているのも素敵で大変凝った作りです。また、ナポレオン3世様式は力強いゴシック様式や優雅なロココ様式などの折衷的な様式のようです。また、本体の正面には四角い透明のガラスが入れられていますが、中には白いリューシュ(フリル)飾りが付いたロゼ(ピンク)のローブ(ドレス)を着てロゼのローズのお花のギルロンド(ガーランド)をお腹に巻いて子豚の背中に座っているフィーユ(少女)のカルトポスタルが入れられていてとても可愛いですね。また、フォトは厚紙に貼られていますが裏面にはトゥルーヴィル・メールのお店のクロモが貼られていて、Photographie Artisique(芸術写真) Chamberlin(ションベラン/王室の侍従) 63 Boul de Rocheehouart Paris(パリのブール・ドゥ・ロシュシュアール通り63番地) A cote du Cirque Medrano en face Concert de la Cigale(シルク・メドラノサーカスの隣でシガールコンサートホールの向かい側) Maison a Trouville Mer(トゥルーヴィル・メールの店)などと書かれているようです。また、フォトを押さえるためのオールの生地が貼られた厚紙も入っています。また、フォトの出し入れは大変簡単で背面の机などに置いて飾るための真鍮製の脚のある四角いプラック(プレート)を下方向へ抜いて外すだけなのでとても使い勝手がいいようです。また、どんな写真でもこちらのフォトカードルに入れるとエレガントでオシャレに見えてしまうのが不思議ですね。130年も前にフランスで製作されたローズなどのお花とパニエのデコラシオンが素敵な大変素晴らしい一品です。

ローズなどのお花のデコラシオンがとてもきれいです。写真のようにガラスの角などに使用からの多少の欠けがありますが、フォトカードルに入れると見えません。また、キズやヒビはなくとてもきれいです。カルトポスタルは1900年代のもののようで後から入れられたものですが折れや破れはなく発色が良くとてもきれいです。先にご紹介したbr-a02092の商品とほとんど同じデザインですが、上部のお花のデザインが多少異なっています。その他、多少の傷みや汚れがありますが壊れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。