1816年にパリで創設されたChocolat Menier(ショコラムニエ)社が、おそらく1930年代に製造したトール(ティン)製のサイアンブルー&クレームローズシュクレボワットです。こちらは大変レアな使い勝手がいいヒンジで開閉するフタの付いたSucre(シュクレ/シュガー)を入れるために作られたキュイズィーヌ(キッチン)用のボワット(ボックス)で、サイアンブルーとクレーム(クリーム)の色合いのフタと本体にはSucreのロゴとロゼのローズのお花がデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、フタの裏側にはショコラムニエ社のエンボスでMenier(ムニエ)と書かれ銀色のエティケット(ラベル)が貼られていましたが欠損しています。ショコラムニエ社は元々は製薬会社として創業したようですが、ショコラがヨーロッパに普及した当時は、疲労回復や万能薬として薬屋で売られていたようです。こちらのボワットには同じデザインでChocolat en Poudre(ショコラアンプードル/チョコレートパウダー)、Farine(ファリーヌ/小麦粉)、Pates(パッツ/パスタ)、Cafe(カフェ/コーヒー)、Chicoree(チコリー)などもあるので当時はセットで売られていたようです。1930年代製のこちらのシュクレボワットは塗装の剥がれやサビや凹みのあるものが多いですが、こちらは大切に保存されていたようで大変きれいですね。さすがにフランスの製品はデザインクオリティーが高くて多少の塗装の剥がれや色色焼けやサビがあってもエレガントな雰囲気は今もすたれない大変オシャレな一品です。

サイアンブルーとクレームに色褪せがほとんどなく大変きれいです。写真のようにショコラムニエ社のエティケットが欠損しています。中に多少の汚れがありますがサビはなくとてもきれいです。その他、多少の塗装の剥がれやキズやサビや汚れやなどありますが凹みはほとんどなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。