パリで1904年にフランソワ・コティが創設したCoty(コティ)社が、おそらく1950年代の初頭に製造してアメリカで販売したMuguet des Bois(ミュゲ・デ・ボア/森のスズラン)という商品名のロゼパールミュゲ・デ・ボアオードトワレフラコンです。こちらはブラスチック製のロゼパール(ペールピンク)のフタの付いたガラス製のEau de Toilette(オードトワレ/化粧水)が入っていたフラコン(ボトル)で、曲線的なアールヌーヴォーと直線的なアールデコのデザインを併せ持った美しいボトルに貼られたオール(ゴールド)のフチのあるロゼパールのエティケット(ラベル)にはオールとノワール(ブラック)でToilet Water(トイレットウォーター) Muguet des Bois(ミュゲ・デ・ボア/森のスズラン) Eau de Toilette(オードトワレ/化粧水) Cotyのロゴと文字とブルーのリュバン(リボン)が結ばれた可憐なミュゲ(スズラン)のお花がデザインされていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、イラストにはエンボス加工がされていてとても凝った作りです。また、エティケットにはCont. 4ozs(内容量4オンス/約113g) New York・Paris(ニューヨーク・パリ) Compounded in U.S.A.(米国で調合)とも書かれています。また、背面の下部にはSDA-N. Y.-1345の製造番号が書かれたエティケットが貼られています。また、フラコンの底面にはCotyのエンボスがあります。ジャパンでは「トイレットウォーター」はあまりいいイメージはありませんが、当時のオールドイングリッシュでは「化粧水」の意味でとてもいいイメージだったようです。でもやはりフランス語の「オードトワレ」になるとオシャレに聞こえるのが不思議ですね。16世紀のシャルル9世の頃からフランスではミュゲを贈る習慣があり幸福を呼ぶ花と言われているようですが、エレガントなデザインを見ているだけで幸せな気分にさせてくれそうな大変素晴らしい一品です。

オードトワレは残っていません。エティケットに多少の傷みがありますが破れはなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますが欠けやヒビはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。