フランスでおそらく1900年代に製造されたポルスレーヌ(磁器)製のアンジェロ・ポルスレーヌベニティエです。こちらは大変レアな亜麻色の髪にブルークレール(ペールブルー)のローブ(ドレス)を着た壁掛け用のAngelot(アンジェロ/若い天使)のBenitier(ベニティエ/聖水盤)で、美しいブルーの瞳とルージュ(レッド)の小さなお口で優しく微笑んで背中の淡いジョーヌ(イエロー)の羽を開いてコキーユ(シェル)の聖水入れを両手で抱えている姿が神聖で可愛くてとてもいい感じです。また、ローブの襟ぐりにはオール(ゴールド)のコリエ(ネックレス)のようなバロン(玉)飾りが付けられていますが、ローブの袖や裾や背中の羽や聖水入れにもバロン飾りが付けられていてとても素敵です。また、背面の上部には壁のクロシェ(フック)に掛けるための紐が付けられています。また、背面にはルージュで39とエンボスで4118の製造番号の表示があります。教会の聖堂の出入り口には、聖水が入ったアンジェロのベニティエが壁に掛けられていて入堂するときや出るときに指を聖水に浸して十字をきることで神の祝福を呼び求めることができるようです。また、アンジュ(天使)は神が人間と土地を守るために地上に降した神の使者のようですが、神のお告げの善を勧めて悪を退けるように人間の心を導く役目を担っているようです。また、アンジュは天では悪魔と戦っているようです。当時のフランスの聖堂で使われていたアンジェロのベニティエはお部屋に飾るととても素敵ですが、傍にあるだけで色々な危険から守ってくれそうですね。聖水入れに小さなお花を入れて壁に飾るととても素敵なアンジェロ・ポルスレーヌベニティエです。

彩色の発色が良く大変きれいです。写真のように背面の向かって右側の中央部分に小さな浅い欠けがありますが、表面が滑らかなので製造時のもののようです。壁掛け用の紐に切れはありません。その他、多少の傷みや彩色の剥がれや汚れなどありますが欠けやヒビはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。