ドイツのニュルンベルクの町で1912年にHeinrich Schreyer(ハインリヒ・シュライヤー)とHeinrich Müller(ハインリッヒ・ミュラー)が創設したSchuco(シュコー)社が、おそらく1940年代の終わり頃に製造したぬいぐるみのロート&ヴァイスクライト・メートヒェンオースターハーゼです。シュコー社はSchreyer(シュライヤー)玩具社として創業してテディベアやゼンマイ仕掛けのぬいぐるみやブリキ玩具を製造していたようですが、1930年代頃からはミニチュアのモデルカーの製造を始めてから有名になったようです。また、テディベアの製造でも大変有名です。また、1924年に社名をシュライヤー玩具社からシュコー社に改称したようです。こちらは超レアなオリジナルのロート(レッド)の生地にヴァイス(ホワイト)の襟ぐりと袖周りとタリエ(ウエスト)と裾にヴァイスのシュピッツェ(レース)飾りの付いたクライト(ワンピース)を着たゴルト(ゴールド)の高級なモヘアで作られた立ちポーズのメートヒェン(女の子)のオースターハーゼ(イースターバニー)で、シュバルツ(黒)とアンバーのグラース(ガラス)の目とロート(レッド)の糸で刺繍されたお鼻の下のお口で優しく微笑んでいるような姿がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、耳の内側は淡いローザ(ピンク)のモヘアで作られています。また、胴体と脚の上部の部分はラックスローザ(サーモンピンク)のフランネルの生地で作られていますが、クライトの下には裾にシュピッツェ飾りの付いたヴァイスのショーツを履いているのも可愛いですね。また、足の裏側はラックスローザのフュールト(フェルト)で作られていて耳と腕と脚にの中には針金が入れられているので少し向きを変えることができます。また、頭の中には木毛が詰められていて胴体と前脚と後脚の中には木毛とカポック(パンヤノキの綿毛)を混ぜたものが詰められているようなので柔らかい感触の中にもザクザクした硬い感触もあります。また、布のタグは元からないようですが、布タグは1950年代の中頃から付けられるようになったようです。また、それ以前の製品には厚紙のタグが首に付けられていたようです。また、シュコー社のぬいぐるみは生産数量が少ないので中々お気に入りのぬいぐるみを入手するのは難しくなってきているようです。当時の3月下旬から4月下旬の日曜日のオースター(復活祭)の日は、キンダー(子供)達が色鮮やかに塗られたオースターアイ(イースターエッグ)を探したりこちらのような可愛いオースターハーゼといっしょに楽しく遊んでいたのでしょうね。ロートとヴァイスのクライトが大変可愛い超レアな一品です。

モヘアに抜けはほとんどなく胴体部分ラックスローザの生地にも汚れはほとんどなくとてもきれいです。グラースの目にキズや欠けはなく大変きれいです。お鼻とお口の刺繍に傷みや汚れはほとんどなく大変きれいです。耳の針金に外れや折れはありません。クライトはオリジナルで着せながら縫われているので脱がすことはできませんが、汚れはほとんどなくほつれや破れもなくとてもきれいです。写真のように右足のフュールトに小さな擦れからの破れがありますがほつれや破れはなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。