フランスでおそらく1920年代に製作されたルージュローズ・ピクニックロタンオジエパニエです。こちらは超レアなおそらく六番目に大きなサイズのロタンオジエ(ラタンの編み込み)で製作された持ち手の付いたピクニック用のパニエ(バスケット)で、丁寧に編まれた本体の上部には使いやすいヒンジで開閉する両開きのフタがありルージュ(レッド)のローズのお花が手描きでペイントされています。また、側面にもオール(ゴールド)のトリムとボーダー柄のルージュのローズが手描きでペイントされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、飴色になったロタンもとてもいい雰囲気で素敵ですね。きっと家族でピクニックに行くときにママンが作った美味しそうなカスクルート(サンドイッチ)やアンファン(子供)達が大好きなお菓子などを入れるのに使ったのかも知れませんね。もうピクニックパニエとして使う人はいないかもしれませんが、小さなテディウルス(ベア)などのぬいぐるみやプーペ(ドール)を入れるパニエなど工夫次第でいろいろと楽しく使えそうです。とても丁寧に作られた凝ったデザインのロタンオジエパニエですが、コレクターズアイテムとして人気が高いのでコンディションの良いものはフランスでも中々入手が難しくなってきているようです。見ているだけで当時のお出かけにはしゃいでいるアンファン達の可愛い姿が想像できそうなフランスらしい大変美しくてオシャレで素敵な一品です。

ローズのお花とオールの彩色の発色が良くとてもきれいです。ヒンジに壊れはなくフタはスムーズに開閉します。ロタンに色焼けがありますがとてもきれいで飴色がいい雰囲気です。写真のように持ち手の上部に巻かれたロタンが少し欠けて欠損しています。フタと本体に虫食いの穴が多少ありますが、穴は虫の幼虫が成虫になって出て行ったという証で中に虫はいないようです。その他、多少の傷みや彩色の剥がれや歪みや汚れなどありますが欠けはほとんどなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。