ドイツでおそらく1900年代に製作されたポルツェラン(磁器)とホルツ(木)製のポルツェランナーメンスシルト・ホルツゲヴュルツシュランクです。こちらは超レアな無垢材で作られた置きタイプや壁掛け用にも使える9個の引き出しがあるブラウンのラック(ニス)塗装されたGewurz(ゲヴュルツ/調味料)を入れるためのSchrank(シュランク/引き出し棚)で、丸いホルツ製の取っ手のある9個の引き出しには、黒いゴシック書体で左上からPfeffer(プェッファー／ペッパー)、Zimmt Gest(ツィムト、ゲスト/シナモン、酵母)、Kummel(キュンメル／キャラウェイ)、Zimmt(ツィムト/シナモン)、Muskat(ムスカーット/ナツメグ)、Ingwer(イングヴェア/ジンジャー)、Nelken(ネルケン/クローブ)、Gewurz(ゲヴュルツ/スパイス)、Lorbeer(ロアベーア/月桂樹)と書かれたデザインクオリティーの高いヴァイス(ホワイト)のポルツェラン製のナーメンスシルト(ネームプレート)が取り付けられていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、下段のロアベーアの引き出しが大きいのでドイツの料理には月桂樹が多く使われているようです。また、本体の上部にあるアールヌーヴォーの曲線的なデザインの飾り板も素敵ですが、背面の上部には使い勝手の良い壁掛け用の真鍮製の金具が取り付けられているのも嬉しいですね。また、ゲヴュルツシュランクは、取っ手またはナーメンスシルトがポルツェラン製のものは大変価値があり人気が高いようです。また、几帳面な性格のドイツ人が製作したシンプルなデザインのゲヴュルツシュランクですが、さすがにドイツ製品は作りが良くて飽きのこないデザインに仕上げてあるがいいですね。110年以上も前に製作されたゲヴュルツシュランクは状態の良いものはとても少ないですが、こちらは多少の傷みがありますが致命的な壊れはなくとてもきれいに保存されてきたことに驚いてしまいます。ゲヴュルツ入れの他にもアンティーク雑貨の小物の収納棚として使ってもとても便利ですが、工夫次第で色々とオシャレに楽しく使えそうな大変素晴らしい超レアな一品です。

ポルツェランのナーメンスシルトに少し汚れがありますが欠けやヒビはなくとてもきれいです。壁掛け用の金具に壊れはありません。引き出しの中は汚れが少なくとてもきれいです。写真のように背面の中央部分の板が乾燥からの割れで7ミリ位の幅で縦に細長く欠損したようですが、古い時代にきれいに修理されています。ゲヴュルツの引き出しの正面に一箇所と本体の背面の板に古い時代の虫食いの穴が多少ありますが、穴は虫の幼虫が成虫になって出て行ったという証で中に虫はいないようです。その他、多少の傷みや塗装の剥がれやキズや汚れなどありますが壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。