パリ7区のバック通りで1852年にAristide Boucicaut(アリスティド・ブシコー)が創業したBon Marche(ボン・マルシェ)百貨店が、おそらく1900年代に広告宣伝用に制作した厚紙製のル・プティシャペロンルージュ&ルー・ボン・マルシェクロモです。ボン・マルシェ百貨店は世界初の近代的な百貨店で商品に初めて値札を付けて販売したようです。こちらは超レアなLe Petit Chaperon Rouge(ル・プティシャペロンルージュ/赤ずきんちゃん)のクロモ(トレーディングカード)で、表面には悪いルー(オオカミ)に騙されて森の家に住んでいる病気のおばあさんのためにきれいなお花を摘んでいるルージュ(レッド)のシャペロン(頭巾)を頭にかぶってルージュとブランシュ(ホワイト)のタブリエローブ(エプロンドレス)を着たシャペロンルージュのイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、中央にはル・プティシャペロンルージュのお話とイラストがコマ割りでデザインされているのも素敵ですね。また、イラストは全て特色インクを使った高価な石版印刷で刷られているのでイラストの発色が良くとてもきれいですが、イラストの背景はオール(ゴールド)でデザインされていてとても凝った作りです。また、裏面には当時のパリのボン・マルシェ百貨店のイラストとAu Bon Marche Paris(パリのボン・マルシェ) Maison Aristide Boucicaut(アリスティッド・ブシコーのお店)などと書かれているようです。クロモの始まりは1880年代頃のアメリカからですが、宣伝効果が高いのでたちまちヨーロッパにも広まったようです。また、野球選手のホーナス・ワグナーのタバコカードは現存数が極めて少なく、2007年のアメリカのオークションで235万ドル(約2.6億円)で落札され「トレーディングカード界のモナリザ」といわれているようでが、こちらももしかして高値がつくと嬉しいですね。世界で一番最初にできたボン・マルシェ百貨店の超レアな可愛い価値ある素晴らしい一品です。

表面に傷みやイラストの色褪せがほとんどなく発色が良く大変きれいです。裏面も傷みがほとんどなくとてもきれいです。その他、僅かな傷みや汚れなどありますが折れや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。