フランスでおそらく1920年代に厚紙にソワ(シルク)とドンテル(レース)が貼られて作られたロココリュバン・ロゼ&ブランフォンセ&オールプードリエです。こちらは超レアな貴婦人達がおそらく旅行やオペラ鑑賞などに出かけるときに持ち歩いたお化粧直し用の丸いフォルムのナポレオン3世様式の豪華なオール(ゴールド)のPoudrier(プードリエ/パウダーボックス)で、フタの上部には淡いロゼ(ピンク)のソワの生地が貼られていますが、フタの周りにはオールのラメが入ったブランフォンセ(ダークブラウン)の糸で編まれたドンテル飾りが覆うように付けられていてとても素敵です。また、フタの中央には18世紀の優雅なロココ調のローズのお花をイメージしたロゼとヴェール(グリーン)の可愛いロココリュバン(リボン)が三つ縫い付けられていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、フタのロゼのソワの下には綿が詰められているので柔らかな触感がありとてもいい雰囲気です。また、オールの本体の下部の周りはオールのラメが入ったブラングリ(ブラウングレー)のアラベスク模様の生地が貼られているのもオシャレですね。また、フタと本体の中もオールでデザインされていて大変凝った作りです。また、底面にはブラングリにポワン(ドット)模様の縁取りがあるオールイヴォワール(ゴールドアイボリー)の化粧紙が貼られているのも素敵ですが、ナポレオン3世様式は力強いゴシック様式や優雅なロココ様式などの折衷的な様式のようです。当時のフランスのプードリエは装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵ですね。可愛いミニョネットなどといっしょにロココ調の雰囲気で飾りたい超レアな大変素敵な一品です。

ソワやドンテルやロココリュバンに傷みや色焼けが少なくとてもきれいです。その他、僅かな傷みや汚れなどありますが破れや壊れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。