フランスでおそらく1890年代に制作された木製のオールカードル(ゴールドフレーム)で額装されたマリー・アントワネットコワフュールです。こちらはおそらくフランスの国王ルイ16世の王妃のマリー・アントワネットのCoiffure(コワフュール/髪型)のパンチュール(絵)で、ガラスの入ったオールカードルの中にはマリー・アントワネットのコワフュールの見本のパンチュールが9枚入れられていてどれもエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、パンチュールは全て特色を使った石版印刷で刷られているので発色が良くとてもきれいです。また、パンチュールの周りには厚紙製の丸く切り抜かれた縁取りが入れられているので額装に広がりと奥行きがありパンチュールとガラスの間に空間があるので結露などでパンチュールが傷まないのもいいですね。また、カードルの上部には壁に飾るための真鍮製の留め具が付けられています。こちらのマリー・アントワネットのエレガントなコワフュールのペリュック(かつら)は、有名な美容師のLeonard Alexis Autie(レオナール・アレクシス・オーティエ)が考案したもののようで、1775年のルイ16世の戴冠式でマリー・ アントワネットが着用したことから広く普及しだしたようです。また、貴婦人達は美しさを競うために宝石やダチョウの羽などの色々なアクセスソワー(アクセサリー)を使って独自のペリュックをお抱えの美容師に作らせたようですが、中には高さが1メートルで重さが5キログラムもあったペリュックもあったようです。また、ペリュックのお値段は一千万円もしていたようでとても驚いてしまいますね。マリー・アントワネットが大好きだったトワル・ド・ジュイのビブロウボワット(装身具箱)などといっしょにブドワール(淑女の私室)の雰囲気でオシャレに飾りたい大変素敵な一品です。

パンチュールの発色が良くとてもきれいです。写真のようにカードルに多少の傷みがありますがガラスにキズや破れはなくとてもきれいです。カードルの角のオールの装飾部分に多少の欠けがあります。その他、多少の傷みや汚れなどありますがとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。