パリから南西に200kmほど行ったBlois(ブロワ)の町で1848年にVictor-Auguste Poulain(ヴィクター・オーギュスト・プーラン)が創設したChocolat Poulain(ショコラ・プーラン)社が、おそらく1900年代に広告宣伝用に制作した厚紙製のル・プティシャペロンルージュ&ルー・クロモ11アンサンブルです。ショコラ・プーラン社はフランスで最も歴史のあるショコラ(チョコレート)会社の一つです。こちらは超レアなLe Petit Chaperon Rouge(ル・プティシャペロンルージュ/赤ずきんちゃん)の楽しいお話の場面のクロモ(トレーディングカード)のNo.1、No.2、No.3、No.4、No.5、No.6、No.7、No.8、No.9、No.10、No.12の11枚のアンサンブル(セット)で、イラストに沿って型抜きされたNo.1のクロモの表面にはChocolat Poulain, Goutez & Comparez !(味を比較 !)のロゴと文字が書かれています。また、下部には1. Chaperon Rouge. Son depart(彼女の出発)のお話とお母さんから森の家に住んでいる病気のおばあさんにパニエ(バスケット)に入ったガレット(焼き菓子)とポ(ポット)に入ったブール(バター)と葡萄酒などを届けにいくお使いを頼まれているシャペロンルージュのイラストがデザインされていますがどれもオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、イラストは全て特色インクを使った高価な石版印刷で刷られているのでイラストの発色が良く大変きれいです。また、立体的なエンボス加工がしてありとても凝った作りです。また、裏面にはChocolat Poulain, Goutez et Comparez, Le Petit Chaperon Rouge 1のロゴと文字と「昔々、母親が買ってくれた赤い帽子をいつもかぶっていた赤ずきんちゃんと呼ばれていた可愛い女の子がいました。ある日、ガレットを作ったお母さんは言いました。ガレットとポに入ったブールとショコラ1ポンド(453g)をおばあさんの家に届けてね。でも道草してはいけませんよ。途中で誰ともお話ししてはいけません。そして、すぐに戻ってきて良い知らせをママにくださいね・・・」というようなお話が書かれているのも楽しいですね。クロモの始まりは1880年代頃のアメリカのようですが、宣伝効果が高いのでたちまちヨーロッパにも広まったようです。また、野球選手のHonus Wagner(ホーナス・ワグナー)のタバコカードは現存数が極めて少ないので2007年のアメリカのオークションで235万ドル(約2億8千万円)で落札されてトレーディングカード界のモナリザといわれているようです。こちらのクロモも価値が上がりそうですが、ル・プティシャペロンルージュのお話の状態の良いクロモが11枚も揃っているのはやはり珍しくて超レアですね。フランスで1900年代に製作された素晴らしいデザインのル・プティシャペロンルージュの大変価値ある素晴らしい一品です。

イラストの色褪せがほとんどなく発色が良く大変きれいです。写真のように全ての裏面におそらく台紙から剥がしたときの薄紙が貼り付いています。その他、多少の傷みや汚れなどありますが折れや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。