ドイツのテューリンゲン州のゾンネベルクの町に近いSteinbach(シュタインバハ)の町で1900年にMax Kieswetter(マックス・キースウェター)が創設したSteinbacher(シュタインバッハー)社が、おそらく1900年代に製作したコンポジション製の体にビスキュイ(ビスク/磁器)製の頭が付けられたロゼボネ&ローブ・シュタインバッハービスキュイプーペです。シュタインバッハー社は1912年にHugo Wiefel(フーゴー・ヴィーフェル)に売却されWiefel(ヴィーフェル)社となったようです。また、1923年にはRobert Carl(ロベルト・カール)と彼の義理の息子のGustav Heubach(グスタフ・ホイバッハ)が受け継ぎグスタフ・ホイバッハ社としてビスキュイプーペの製作を続けたようです。ビスキュイプーペ(ビスクドール)は19世紀のヨーロッパのブルジョワのマドモアゼルやマダム達の間で流行った人形で、フランス語のBiscuit(ビスキュイ)はお菓子のビスケットと同じように「二度焼き」が語源のようです。こちらは超レアなオリジンヌ(オリジナル)の高級なモヘアの美しいシュヴーブロン(ブロンドヘア)に木綿のイヴォワール(アイボリー)のドンテル(レース)飾りの付いたリン(リネン)のロゼパール(ペールピンク)のボネ(ボンネット)をかぶって、衿ぐりと袖口と裾周りにイヴォワールのドンテル飾りの付いたロゼパールのローブ(ドレス)を着たジュンヌフィーユ(少女)のビスキュイプーペで、ガラス製のつぶらな黒い瞳と歯並びが美しいルージュの口元で優しく微笑んだ表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ローブの胸元の淡いヴェールイヴォワール(アイボリーグリーン)の大きなリュバン(リボン)飾りも素敵ですね。また、ローブの下にはイヴォワールブランシュのリンのジュポン(ペチコート)を履いています。また、足には彩色されたロゼの縁取りがあるイヴォワールのショセット(ソックス)にノワール(ブラック)のショシュール(シューズ)を履いているのも可愛いですね。また、頭はビスキュイ製で胴体と腕と脚はコンポジション(おがくずや粘土などをニカワなどで混ぜ合わせて型抜きしたもの)で作られていてとても凝った作りです。また、頭と胴体と腕と脚がジョイントされているので色々なポーズが楽しめるのがいいですね。また、後頭部にはおそらくE St Pのエンボスがあるようですが、シュヴーブロンのカツラが接着されているので見えません。シュタインバッハー社のビスキュイプーペは滅多にお目にかかることがないので入手が難しいビスキュイプーペですが、美しい顔立ちのプーペに見つめられると気持ちが優しく癒されてしまいそうです。見ているだけでシュタインバッハー社のビスキュイプーペの世界へ引きずり込まれて行ってしまいそうな超レアな価値ある一品です。

ビスキュイの頭部に欠けやヒビはなくとてもきれいです。瞳にキズはなくとてもきれいです。ジョイントに壊れはありません。シュヴーブロンのカツラはオリジンヌで頭に固定されていますが劣化が少なく大変きれいです。ボネとローブとジュポンはオリジンヌでローブとジュポンは着せながら縫われているので脱がすことはできません。また、ボネとローブの正面のロゼの生地に色褪せがありますが、背面の生地に色褪せは少なくとてもきれいです。また、汚れはほとんどなくほつれや破れもなくとてもきれいです。コンポジションの胴体と腕と脚は隠れている部分が多いですが、欠けやヒビはなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや彩色の剥がれや汚れなどありますが壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。